自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田総理大臣は、関係議員の処分を前に、安倍派幹部である塩谷元文部科学大臣と下村元政務調査会長に対し、キックバックの扱いを話し合った、おととしの協議の内容などについて説明を求めました。
今回の問題で岸田総理大臣は自民党の茂木幹事長、森山総務会長とともに安倍派幹部4人への聴取を行うことにしていて、26日は都内のホテルで塩谷元文部科学大臣と下村元政務調査会長に対し個別に行いました。
安倍派ではおととし4月に当時会長だった安倍元総理大臣の指示で、キックバックをとりやめる方針を決めたものの、8月に4人が扱いを協議したあともキックバックが続いた経緯があります。
この協議について塩谷氏は先に政治倫理審査会で「多くの所属議員から『困っている』という意見があり『ことしに限って継続するのはしかたがないのではないか』という話し合いがなされた」と述べています。
こうしたことも踏まえ、聴取では協議の内容やキックバックが続いたいきさつなどについて説明を求めました。
27日は同じく協議に出席した西村前経済産業大臣と世耕前参議院幹事長に聴取を行う予定です。
執行部は来週、関係議員の処分を決定する方向で調整しています。
この4人についてはキックバックをやめなかった結果責任があるとして、党の規約で4番目に重い「選挙における非公認」以上の処分を検討していて、聴取の内容も踏まえて判断する方針です。