会場には朝市のシンボルであるオレンジ色のテントも復活。海産物や能登の工芸品などが販売され、飲食スペースも設けられた。
この日のために輪島沖で取れたタコの天日干しを準備してきた組合員の道下睦美さん(57)は「久しぶりにお客さんと話せる場所ができてうれしい」と顔をほころばせ、来場客から「頑張って」と声をかけられていた。
地震後、同県加賀市に2次避難する輪島市の女性(73)は、避難先で出会った朝市の関係者に誘われて会場を訪問。「活気が懐かしく、すごく帰りたくなる」と話し、涙があふれた。
開催に先立つセレモニーで、冨水長毅組合長は「来場者に笑顔で帰ってもらえるよう精いっぱい頑張りたい。復興までに時間がかかると思うが、今後もよろしくお願いします」とあいさつした。