自民党は22日の参院予算委員会理事懇談会で、露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた党和歌山県連主催会合を巡る報告書を提出した。県連青年局長だった川畑哲哉県議(自民離党)が1人で企画し「サプライズにしようと思った」と説明しており、党本部や県連、参加者に事前に周知せず、政党交付金からの支出はなかったとした。
報告書は21日付で、自民組織運動本部が県連関係者や会合参加者に聴取するなどして作成した。会合には約50人が参加し「チップを口にくわえてダンサーに渡す行為や、水着に挟み込む行為があった」と説明。会合費用は参加者の1人当たり5千円の会費と県連の一般会計を充てており、政党交付金は含まれないとした。
党本部からは青年局の役職を辞任した藤原崇、中曽根康隆両衆院議員が出席。会合の際、参加者から「会の趣旨にそぐわない余興だ」との苦言があり、余興の撮影は削除するようアナウンスしたという。
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自民 女性ダンサー招かれた懇親会 報告書まとめ野党側に示す(2024年3月22日『NHKニュース』)
自民党は、露出の多い女性ダンサーが招かれた若手議員らの懇親会について、参加者がチップを口にくわえて渡す行為があったことなどを認める一方、政党交付金からの支出はなかったなどとする報告書をまとめ、野党側に示しました。
自民党は、去年11月に和歌山市で開かれた青年局の近畿ブロック会議の懇親会に、露出の多い女性ダンサーが招かれていたことをめぐり、関係者から聴き取りしてまとめた報告書を、立憲民主党に示しました。
それによりますと、懇親会には近畿ブロックの青年局関係者ら50人が参加し、党本部からは、いずれも辞任した当時の青年局長と青年局長代理の2人が出席したとしています。
ダンサーによる余興は、離党した当時の和歌山県連の青年局長がひとりで企画し、内容は事前に参加者や党本部には知らされていなかったとしています。その理由については「サプライズにしようと思った」などと話しているということです。
そして、当日、ダンサーが露出の多い水着のような衣装を着て舞台やテーブルの近くで踊り、参加者がダンサーにチップとして1000円札を渡す際、口にくわえて渡したり衣装に挟み込んだりする行為があったとしています。
また、参加者から「会の趣旨にそぐわない」といった苦言が呈されたため、撮影した画像などは削除するようアナウンスしたということです。
一方、懇親会の費用は、参加者が支払った1人5000円の会費と県連の一般会計が充てられ、政党交付金からの支出はなかったとしています。
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