◆森元首相らが手渡し、と報道
2005年の報道は、共同通信の配信記事。
複数の関係者の証言をもとに、当時会長だった森喜朗元首相ら派閥幹部が都内ホテルの一室で、ノルマを超えてパーティー券を販売した若手議員に対し、200万円のいわゆる「氷代」とともにキックバック分も手渡したと報じていた。
◆下村氏「還付を受けていないから」
下村氏は「還付(キックバック)を受けておりませんから、全く承知しておりませんでした」と答えた。
◆2005年の報道「東京のメディアは報じず」
その後、質問に立った中川氏は、「自分はキックバックを受けていなかったから知らなかった」とする下村氏の主張に疑義を呈した。
2005年の共同記事では、若手議員に200万円の「氷代」とともに、パーティー券販売の上乗せ分を渡していると報じていた。
「森派幹部から直接、現金を受け取った記憶はあるのか」「還付を受けてなかったから私は関係ない、ここの部分は少し違う」と迫った。
下村氏は、自分はキックバックを受けていないと答えた上で、「私、東京の選挙区なので、東京のメディアではですね、2005年、そういうことを発信したところはなかったと思いますので、存じ上げておりません」と述べた。
すぐさま、中川氏は「実はこれ東京新聞と神奈川新聞も配信してます」と下村氏の事実誤認を指摘した。
◆「地元紙ですよ」不信感露わ
「地元紙ですよ。地元紙の一面の報道を知らなかったと」
最後の質問者だった共産の宮本徹衆院議員は、自らの質問を終えた後に2005年の報道を巡るやり取りに言及し、不信感を露わにして、こう畳みかけた。
「そういうことを言っていて、『信用しろ』と言われても、国民はみんな信用できないですよ」
◆「全く偽証していない」
自ら「説明責任を果たす」として、政倫審に乗り込んだ下村氏だったがが、最後まで不自然な回答を繰り返した。
「私自身は本当に正直ですね、私自身が思ってることについて申し上げてますので、全く偽証しておりません」「そもそも疑惑について今説明しております。ここで私はきちっと説明できるというふうに思ってます」