自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題。
きょう、参議院政治倫理審査会が開かれ、午前は安倍派の世耕・前参議院幹事長が出席しました。
世耕氏は国民の政治不信を招いたと陳謝した上で、派閥の会計処理やキックバックの取り扱いには関与していなかったと釈明しました。
午後1時に再開し、安倍派の西田昌司氏の弁明と質疑が行われ、午後3時前から、橋本聖子・元オリンピック・パラリンピック担当大臣の弁明と質疑が行われました。
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《3人の弁明と質疑【詳細】》
◇橋本元五輪相
「国会議員を辞めるべきと心に決めたこともあった」
「1度は国会議員を辞めるべきだと心に決めたこともあったが、多くの国民の負託を得て議席をいただいた以上、しっかりと国会議員としての責任や役割を果たしていくべきだという思いになり、今この場に立っている。責任の取り方は私なりに考えていかなければいけないと思う」と述べました。
「改選迎える議員のノルマなし 知らなかった」
「政倫審への申し出 政治家それぞれの判断」
キックバックの仕組み認識「10年以上前から」
キックバックの仕組みがあるのを認識したのはいつだったか問われ「10年以上前からになるかと思う」と述べました。
「政治資金規正法 厳しい改正必要だ」
政治資金規正法について「まずは一人ひとりの国会議員が襟を正すべきだが、同時に、国民の皆さんに不信を抱かせないためにも厳しい改正は必要だ」と述べました。
「令和元年 政治活動のみに使った」
「使途明確にせねばならず 便宜的に借入金として計上」
「問題が発覚し、担当者に確認をして、借入金にしていたことを初めて知った。清和政策研究会の事務局から、記載しなくていいということは 言われておらず、政治活動として使うよう指示を受けていた。政治活動として使途は明確にしなければいけないことから、便宜的に借入金として計上し適切に処理をしたいということで、そのようにしたと報告を受けた」と述べました。
「全く知る事なかったことに心苦しく責任感じる」
「慣行的な資金の流れについては報道で初めて知った。長年にわたって政治活動を行い、清和政策研究会のメンバーの一員を担わせていただいている中で、全く知る事がなかったことに関しては、大変心苦しく責任を感じている」と述べました。
「今回、国会議員、さらに清和政策研究会やその会計責任者が立件されるなど、国民の政治不信を招くさまざまな事態に責任を痛感している。改めて国民に心から深くおわび申し上げる」と述べました。
その上で「慣行的に行われていたとはいえ清和政策研究会の政治資金パーティーでの政治資金の取り扱いが長い間、違法な状態であったにもかかわらず、これに気づかず、正すことができなかったことは不明の至りだ」と述べました。
さらに「若手をはじめ多くの議員、そして、これまで私たちを支えてくれた皆様、各議員事務所の秘書の皆様にもつらい思いをさせてしまったことが心苦しく、本当に申し訳なく思う」と述べました。
「私的な流用や収支報告以外の支出 一切なかったと報告」
「還付金は本来、寄付金として収支報告の収入に計上すべきものだったが、領収書を発行できなかったため計上できず、担当者は困惑の末、便宜的に私個人からの借入金収入として計上した上で政治活動に適正に使ったということだった。私個人が清和政策研究会から寄付を受けていたという事実はない」と述べました。
その上で「担当者からは、還付金に限らず、政治活動に関わる資金の管理は厳正に行い、収支報告に記載していたとおり、政治活動への支出に充てており私的な流用や、収支報告以外の支出は一切なかったと報告を受けている」と述べました。
「清和会から『領収書はいらない』と言われていた」
「還付金存在知っていたが裏金という認識なかった」
「収支報告書への不記載 報道されてはじめて知った」
「政治不信招き誠に申し訳ない 深くおわびする」
橋本元オリンピック・パラリンピック担当大臣は「国民の政治不信を招き、誠に申し訳ない。改めて深くおわびする」と述べました。
午後3時前
橋本元五輪相 弁明始まる
◇西田昌司氏
「関わった人が事実関係を報告し進退考えるべき」
安倍派幹部に対し離党や除名などの処分を望むかどうか問われ「それも含め、まずは関わった人が正しく事実関係を報告し、その上でみずからの責任の重さを考えて進退を考えるべきだ」と述べました。
「なぜ不法な還付金続いたのか しっかり派閥幹部が話すべき」
安倍派幹部の責任について「なぜ不法な還付金が続いたのか説明責任を果たすべきで、なぜ、われわれがこういう事態に巻き込まれることになったのか、しっかり派閥の幹部が話すべきだ。その上で、みずからどういう責任の取り方をするのか示すべきだ」と述べました。
「選挙の時期は 引き出しの中で保管と聞いた」
「還付やめる方針 連絡ないと断言していい」
「誰も知らないというのは納得できない」
ノルマ設定の免除「知らない」
吉川沙織氏が「改選時にノルマの設定の免除があったかどうか知っていたのか」と質問したのに対し、西田昌司氏は「それはもちろん知らない」と述べました。
「パーティー券の販売 関与せず」
「ノルマがあることは知っていたが、いくらかも含めて、私自身は、一切パーティー券の販売などにタッチをしたことがない。具体的に関与していなかった」と述べました。
「世耕氏の答弁納得できない 派閥幹部は調べ報告する義務」
「継続を決めた経緯と誰がやったのかという事実関係を説明することが一番だ。それを私は何度も幹部にお願いをしたが、誰一人まともに答える人がいない」と述べました。
その上で「先ほどの世耕氏の答弁は私も聞いていたが、全く納得できない。派閥の幹部は、その時知らなくても調べて報告する義務があるのは当然で、それがないことが私は一番残念だと思う」と述べました。
「全額キックバック うかつなことだが存じず」
「なぜ裏金常態化し続けたのかが一番の問題」
「刑事責任があるかないかということではなく、なぜ裏金が常態化し続けたのかが一番の問題で、このことを説明しない限り、国民の政治不信は免れない。私自身、派閥の総会でも幹部に強く説明を求めたが、残念ながら、その説明がない」と述べました。
「『課税すべきではないか』国民感情的には当然」
「安倍元首相がやめろと言ったのに続けた派閥幹部の責任重大だ」
「誰が還付金を受け続けることを決めたのか、誰が還付金をやめないでくれと言ったのか、ここを明らかにすることが国民への説明責任だと思う。積極的に還付金が欲しいから続けてくれといった議員と、安倍元総理大臣がやめろと言ったのに積極的に続けていた派閥の幹部は、責任重大だ」と述べました。
その上で「何も知らない受動的な立場である人間と、主導的に還付金をやってくれと言った人、また還付金を継続させた人との間では全く立場が違い、責任のあり方も当然違う」と述べました。
「裏金蓄積や流用など一切ない」
「担当者受け取り拒否も認められず」
「報道受け 事務所担当者を聞き取り 初めて存在知った」
「最終的に政治資金規正法違反 訂正の事実間違いない」
「受け取った金額の多い少ないや、対処方法の違いはあるが、最終的に政治資金規正法違反であり、訂正している事実は間違いない。派閥の幹部ではないが、その一員であり、政治不信を招いた責任の一端はある。国民へのおわびと同時に、国会議員としての説明責任を果たすため出席した」と述べました。
「幹部ではないが、政治不信を招いた 国民におわび」
午後1時
西田氏 弁明始まる
◇世耕 前参議院幹事長
「党のヒアリングで森元首相の関与 認められなかった」
「知っていることは全部話した 説明尽くした」
納税聞かれ「政治活動に必要な経費 雑所得にあたるものでない」
受け取ったキックバック分を納税するかどうかについて問われたのに対し「秘書が受け取って、秘書が管理をして、領収書がどうしても見つからないものもあるが、すべて政治活動に必要な経費として使った。そういう意味で雑所得にあたるものではないと考えている」と述べました。
ダンサー懇親会 参加の秘書に「謹慎申しつけ」
これに対し、世耕・前参議院幹事長は「少なくとも還付金を原資とするものを地元を対象に使うことは1円もないということを明確に申し上げておきたいが、極めて不適切で秘書を厳しく注意し、いま謹慎を申しつけている」と述べました。
「派閥幹部会合で違法性に思い致すことなかった」
「8月5日の会合で現金還付の復活決まったことは断じてない」
「代替案 知らないことはお答えできない」
おととし8月の派閥幹部の会合で協議された代替案について「誰が言ったかの記憶はないし、違法性の認識は全くない。私は『上乗せ』という案は出ていないと思っている。誠心誠意知っていることは全部話しているが、知らないことを言えと言われても、お答えできないことを理解してほしい」と述べました。
「パー券 清和会で購入 適法な形での案 私の提案でない」
「現金還付 誰が決めたのか私が知りたい」
「なぜ『やめよう』と言っていた現金給付になったかわからない」
蓮舫氏は「8月5日の意見交換の場で方向が決定づけられなければ誰が決めたのか。なぜ事務局長が、事務総長に就任した高木氏に『継続の方向が決まっている』と言えたのか。これも事務方の責任か」とただしました。
これに対し、世耕・前参議院幹事長は「なぜ突然、安倍会長が『やめよう』と言っていた現金による給付になったのか、残念ながらわからない。私自身は参議院への連絡役の立場の認識で、派閥全体の特にお金に関わることに口を挟むことはよくないという思いから、積極的に『あれはどうなったのか』と問わなかったことには大変後悔し反省している。あのときフォローしておけば、現金で返すという案を聞いて『それは駄目だ』と言えたと思う」と述べました。
立民 蓮舫氏「塩谷氏、西村氏、下村氏と発言食い違っている」
蓮舫氏「令和4年4月の幹部会で還付金やめるよう指示か」
世耕氏「処分 党で判断されること」
自民党による処分があれば受け入れるのか問われたのに対し「党で判断されることだと思う」と述べました。
「安倍元首相が幹部を呼んだ1回だけ」
「多くの議員巻き込まれた」
「事務局の言うとおりにしていた多くの議員が巻き込まれ、役職をやめることになったことについては、本当に私自身つらい思いだ。仲間に対しては、今後も思いを持って向き合っていくことで責任を果たしていきたい」と述べました。
「全額キックバック 決める過程に関与せず」
「資金確保のシステム 相談は一切なかった」
安倍派の参議院議員らから選挙資金を確保できるシステムを構築してほしいといった相談がなかったか問われ「そういう相談は一切なかった」と述べました。
「改選議員に全額キックバック 聞いていなかった」
「改選期議員のノルマなし どこからか始まった」
「2013年くらいまで還付金発生を確認」
「今回、捜査の対象は時効が成立していない5年だったので、5年分は非常に精緻にチェックした。さらに2013年くらいまで、なんとかさかのぼれて、私の事務所にも還付金が発生していたことを確認できている。ただ、なかなか帳簿が残っておらず、いったい、いくらもらって、いくら使ったかということを正確に把握するのが難しい状況だ」と述べました。
「2022年8月上旬 ノルマ超過の人どうするかの会合」
「安倍会長が亡くなったあとも、私が出席している場で、現金による還付が決まったり、現金による還付を私が了承したというようなことは一切ない」と述べました。
また「当時の安倍会長からは2022年の5月のパーティーについて、4月上旬に幹部が集められ『ノルマ通りの販売にしたい』すなわち還付金はやめるという指示が出た。その後7月に安倍会長が亡くなり、その後8月上旬だったと思うが、塩谷会長代理、下村会長代理、西村事務総長、松本事務局長と私が集まった。その場で『ノルマをオーバーしてしまった人がいる。どうしようか意見を聞かせて欲しい』という趣旨の会合だったと思っている」と述べました。
「8月上旬に招集された会合以外には、そのほかの会合や打ち合わせがあったかないか分からないが、少なくとも私が参加する会合はなかった」と述べました。
「キックバック 少なくとも10数年前には始まっていた」
「政治的・道義的責任を取り参院党幹事長辞任」
「裏金的支出は一切確認されていない」
「還付金の支出先などは、すべて政治活動費などとして政治資金収支報告書に記載できる性質のものであり、不正な目的や、私的な目的でなされた支出、いわゆる裏金的支出は一切確認されていない」と述べました。
「事務所に現金で 監督不十分 そしり免れない」
「大変責任が重く、多忙な役職に切れ目なく就き続けたこともあり、政治資金を自分自身で管理することが困難な状況となっていた」と述べました。
その上で「問題となっている還付金は、私の事務所に現金で渡され、現金のまま管理・運用され、収支報告書の簿外での管理であったため、私自身のチェックに引っ掛かることがなかった。還付金を受け取っていたことを、長らく把握できなかったことは管理・監督が不十分であったとのそしりは免れない。国民の政治不信を招き、関係者に多大なご迷惑をおかけしていることについて心からおわびを申し上げる」と述べました。
「一部の贈答品代 支出先不明」
「是正進言していれば、こんなことにならなかった」
「多くの後輩議員たちは、政策集団の事務局から『昔からこうなっているから』と指示されてそのとおり処理してきた結果、大きな批判を受けることになっている。各事務所の秘書の多くも何度も事情聴取を受けるなど、大変つらい思いをさせている。私が積極的に還付金問題について調査し、事務局の誤った処理の是正を進言していれば、こんなことにならなかったのにと痛恨の思いだ」と述べました。
「還付金を受け取っている意識なかった」
「今回の事態が明らかになるまで自分の団体が還付金を受け取っているという意識がなかった。もっと早く問題意識を持ってチェックし、派閥の収入としても記載されていないこと、議員側の資金管理団体でも収入に計上されていないことに気づいていれば、歴代会長に是正を進言できたはずだ。積極的に還付金問題について調査し、事務局の誤った処理の是正を進言していればこんなことにならなかったのにと痛恨の思いだ」と述べました。
「不記載一切知らなかったが責任痛感」
「私自身は、派閥で不記載が行われていることを一切知らなかったが、今回の事態が明らかになるまで、事務的に続けられてきた誤った慣習を早期に発見・是正できなかったことは幹部であった1人として責任を痛感している」と述べました。
「会計や資金の取り扱いに関与 一切なかった」
「政治に対する信頼大きく毀損 深くおわび」
午前10時すぎ
世耕・前参議院幹事長 弁明始まる
審査会の焦点は? 詳しく
その経緯で重要なポイントとされるのが、安倍氏が亡くなった翌月・8月に行われた派閥幹部らの協議です。
《3人の経歴と政治資金めぐるこれまで》
◇世耕 前参議院幹事長
世耕弘成氏は参議院和歌山選挙区選出の当選5回。安倍元総理大臣に近かったことで知られ、経済産業大臣や官房副長官などを歴任しました。
2019年からは自民党の参議院幹事長を務めましたが、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で去年12月に辞任しました。
所属していた安倍派では「5人衆」と呼ばれる議員の1人で、派閥の意思決定にあたる常任幹事会のメンバーでした。また、安倍派で行われていた所属議員へのパーティー収入のキックバックの取り扱いを協議した幹部の1人とされています。
今回の問題を受けて、党が行ったアンケートには、政治資金収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がおととし・2022年までの5年間で1542万円あったと報告しています。
世耕氏はことし1月の記者会見で「政治資金の管理は秘書に任せきりの状況だった」と釈明した上で、「私の管理監督が不十分だったという指摘は否定できない」と陳謝しました。
◇西田昌司氏
西田昌司氏は参議院京都選挙区選出の当選3回で、これまでに自民党の政務調査会長代理や参議院国会対策委員長代行などを務めました。
去年10月に参議院の政治倫理や選挙制度に関する特別委員長に就任しましたが、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けてことし1月に交代しました。
今回の問題を受けて党が行ったアンケートには、政治資金収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がおととし・2022年までの5年間で411万円あったと報告しています。
西田氏は先週、政治倫理審査会に出席する意向を表明した際、「組織的に派閥の記載漏れや裏金化をやっていたことを私も初めて知った。経緯を説明するのが派閥の幹部の責任であり、していないことが政治不信の一番のもとだ。そのことも含めて意見を言いたい」と述べていました。
◇橋本元五輪相
橋本聖子氏はは参議院比例代表選出の当選5回。
スピードスケートや自転車競技の選手として7回オリンピックに出場し、参議院議員となった後は、オリンピック・パラリンピック担当大臣や自民党の参議院議員会長などを歴任しました。
2021年に森・元総理大臣の後任として、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任した際に政治的中立性を明確にするとして自民党を離党し、その後、復党しました。
所属していた安倍派では、派閥の意思決定にあたる常任幹事会のメンバーを務めました。
今回の問題を受けて党が行ったアンケートには、政治資金収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がおととし・2022年までの5年間で2057万円あったと報告し、6番目に多い額となりました。
ことし1月には、記者団に自身が派閥からキックバックを受けていたことを説明し「政治不信を招いたことを深く反省している」と陳謝していました。
「政倫審」開催のいきさつは
政治倫理審査会は、議員が政治倫理に関する規範に著しく違反して、政治的、道義的に責任があるかどうかを審査する場として衆参両院に設けられていて、審査会の委員が申し立てをするか、疑惑を受けた議員本人が申し出ることで開かれます。
先に衆議院で開かれた審査会は、岸田総理大臣と、安倍派と二階派の事務総長を務めた5人が、みずから審査会に審査を申し出たことで開かれました。
一方、今回の参議院の審査会は、立憲民主党など野党4党が
▼自民党の議員31人と
▼在宅起訴されて自民党を離党した議員のあわせて32人の出席を求めて開催を申し立て、全会一致で弁明と質疑を行うことが決まりました。
これを受けて、審査会は32人に対し出席するかなどの意向確認を行いました。
その結果、いずれも安倍派の▽世耕・前参議院幹事長と▽西田昌司氏、▽橋本聖子元オリンピック・パラリンピック担当大臣の3人が出席する意向だと回答しました。
そして、与野党で日程や公開のあり方などを協議し報道関係者にも公開する形で3人の審査を行う運びとなりました。
参議院の審査会で弁明と質疑が行われるのは初めてです。
衆院での議論は?
衆議院では、先月29日、今月1日と2日間、審査会が開かれ、岸田総理のほか、いずれも事務総長経験者である安倍派の西村・前経済産業大臣、松野・前官房長官、塩谷・元文部科学大臣、高木・前国会対策委員長、そして、二階派の武田・元総務大臣の5人が出席しました。
特に安倍派の4人に対しては、キックバックと収支報告書への不記載が始まった経緯や長年続いてきた事情について質問が集中したが、4人とも事務総長として関与しておらず、違法性の認識もなかったと強調していました。問題の核心に触れる新しい情報はほとんど出なかったと言えます。
中でもおととし4月に、当時会長だった安倍元総理がキックバックをとりやめる方針を決めたにもかかわらず、安倍氏の死後、なぜ継続されることになったのかという点が明らかになっておらず、野党側は西村氏と塩谷氏で発言が食い違っていると指摘しています。
また、西村氏から事務総長を引き継いだ高木氏は「一切関与していない」と説明しているほか、松野氏も「当時は閣内にいて派閥の役職を退いていたので分からない」と述べています。
立憲民主党などは、この点についてさらなる実態解明が必要だとしています。