「老後ひとり暮らし」心を病む人病まない人の差 自分の思うままに生きる「スナフキン」に学ぶ(2024年3月13日)

・無理しなくていい
 新しいコミュニティに飛び込んだり、そこで人間関係を築いたりするのは、なかなかエネルギーがいります。馴染めなかったら嫌だとか、通うのが面倒だと、つい躊躇してしまう人もいるでしょう。

 加えてありがちなのが「いまさらダメな自分を見られるのが嫌だ」ということ。例えば新しい習い事を始めたとき、周りよりも下手な自分に耐えられないわけです。比較的、男性に多い傾向かもしれません。

 新しい習い事で最初は下手なのは当たり前ですが、劣等感が強いと通い続けるのが難しくなります。ある程度は認められなければ、そのコミュニティに安心感を抱くことができないのです。

■義務感を抱く必要はない

 新しい人付き合いが苦手な人にお伝えしたいのは、無理しなくていいということ。

 義務感を抱く必要などありません。嫌なら抜ければいいのです。

 誰しも、変化には少なからずストレスを感じるものです。気が合う人も、合わない人もいます。そういうものです。

 おひとりさまは誰にも指図されないのがいいところ。参加してみてダメならやめても、気に病む必要はありません。

 コミュニティの居心地は、入ってみないとわからないものです。継続する固い決意よりも、気軽に出入りできる緩さのほうが、大事ではないでしょうか。

 そのうえで、習い事よりもハードルが低そうなのが趣味のサークルです。

 自分が本当に好きで、お金や時間を注ぎ込める趣味があるのであれば、そちらで人間関係を作ってみましょう。趣味の仲間とは話も合いやすいうえに、利害関係がまったくないので、長期的な友人には最適です。

 もうひとつおすすめなのが、ボランティアなどの社会奉仕活動に参加することです。

 社会奉仕活動は、常に人手を欲しがっていますから誰でも歓迎されますし、自他ともに社会の役に立っているという感覚が得られやすいので、承認も受け取りやすくなります。困っている人を助けて自分も幸せになるのであれば一石二鳥です。

山村 秀炯 :GoodService代表

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