ダンサーが参加した懇親会を企画した自民党和歌山県連青年局長の川畑哲哉県議はこの日、自民党に離党届を提出し、受理された。川畑氏は、和歌山が地盤で、解散が決まった安倍派「5人組」の1人、世耕弘成参院幹事長の秘書出身。 田崎氏は川畑氏の対応について「離党ですむのかなということを言われちゃいますよね。議員辞職しなくてもいいの? ということになっちゃうでしょう」と指摘。「そもそも、いろいろなことをしゃべった上で(の離党)。我々にとっては分かりやすいですが、もっと早く判断をすべきだった」と、今回の問題を産経新聞が8日に報じてから3日が経過する中での判断だったことに疑問を呈した。 今回、和歌山市内で行われた同懇親会には約40人が参加。ダンサーに口移しでチップを渡したり、女性ダンサーの体に触るケースもあったとされる。会合に参加していた自民党青年局の藤原崇局長、中曽根康隆・局長代理は8日、役職を辞任している。

一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「犯罪を犯したわけではないので議員辞職まではいくかというと僕は疑問だと思うが、離党は当然なんでしょうね」とした上で「(川畑氏の)離党で、自民党のほかの出席したみなさんが『おれたちはもう関係ないよ』ということにはならない。恐らくこれから、実際にチップを口移ししていた人とか、触っちゃった人が出てきたら、また地元では大きな批判を受けることになるでしょうね」と述べた。

これを受け、田崎氏は「産経新聞の報道によると、動画が持ち込まれている。だから(チップの口移しなどが)映っている人がいるかもしれない。だから藤原議員も口を濁すわけですよね。映像に撮られているから…」と述べ、青年局長を辞任した藤原氏がダンサーの体に触ったかどうかを報道陣に問われ「私の当時の記憶では触っていない」と、微妙な言い回しをしたことを念頭に指摘した。