岸田首相の就任祝賀会めぐり首相らの告発状を提出 大学教授(2024年3月5日『NHKニュース』)

 

おととし、広島市で開かれた岸田総理大臣の就任祝賀会について、大学教授が「総理大臣の後援会が主催した政治資金パーティーであったのに、政治資金収支報告書に収入や支出を記載していない」などとして、岸田総理大臣など4人の告発状を広島地検に提出しました。岸田総理大臣は、これまでに国会で「純粋な祝賀会で政治資金パーティーではない」と答弁しています。

おととし6月、広島市内のホテルで岸田総理大臣の就任祝賀会が開かれました。

これについて大学教授は「任意の発起人が主催した形になっているが、連絡先などから総理大臣の後援会が主催した政治資金パーティーだった」としています。

そのうえで「おととしの後援会の政治資金収支報告書には、この際の収入や支出が一切記載されていない」などとして、岸田総理大臣に加え、後援会の代表者や会計責任者などあわせて4人について、政治資金規正法違反の疑いがあるとして、2月29日付けで広島地検に告発状を提出したということです。

これまでに岸田総理大臣は、この祝賀会について、国会で「地元の経済界・政財界の皆さんが発起人となって開催していただいた純粋な祝賀会で、政治資金パーティーではないと認識している」などと答弁しています。

岸田首相の事務所 “国会で本人から丁寧に説明している”

告発状が提出されたことについて、広島市にある岸田総理大臣の事務所はNHKの取材に対し「告発状を提出したとは聞いているが、受理されているかどうかも分からずコメントできない。国会で本人から丁寧に説明している」としています。