「ダウンタウン」松本人志(60)が週刊文春を提訴した訴訟で裁判官の一人が、〝ガーシー事件関連訴訟〟を担当したベテラン裁判官で調整されていることが分かった。
また、28日の第1回口頭弁論は「警備法廷」で審理される可能性が浮上。お笑い界のキングと文春砲の法廷バトルは、その舞台となる東京地裁で特別態勢が敷かれることになりそうだ。
【写真】昨年保釈され、激ヤセだったガーシー被告.
松本が昨年12月に女性問題を報じた文春の発行元の文芸春秋、文春編集長を提訴した訴訟は28日、東京地裁で第1回口頭弁論が開かれる。
その舞台の東京地裁では特別態勢が敷かれることになりそうだ。法曹関係者の話。
「全国の地裁の審理は基本的に、1人の裁判官が担う1人制(単独審)ですが、松本さんの訴訟では3人の裁判官が担う合議制の採用で調整されています。世間の注目が高い上に、松本さんの請求額が5億5000万円と巨額のため、1人ではなく3人で議論を深め、より慎重に審理したいとの考えがあると思われます。3人のうちの1人の裁判官は、ガーシー被告の関連訴訟で裁判官を務めたベテラン裁判官です」
NHKから国民を守る党の立花孝志党首が自身のユーチューブチャンネルの動画で、元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告の俳優・綾野剛に関する疑惑に言及。この動画の削除をめぐって立花氏が綾野、所属事務所と争った訴訟が2022年6月、東京地裁であった。
この審理を担当したベテラン裁判官が、松本の訴訟を担当する見込みだ。
このベテラン裁判官は他にも19年に、グーグルの検索結果に逮捕歴が表示され続けるのはその人の私生活に不利益があるなどと認め、検索結果の削除を命じる初の司法判断を示している。
また、28日の第1回口頭弁論は429号法廷――通称、「警備法廷」で開かれることになりそうだ。
地裁の429号法廷は、活動家らの刑事事案などで使われることが多い。傍聴する人は事前に裁判所の担当者からボディーチェックされる。警備が厳しいため警備法廷と呼ばれる。
「429号法廷は刑事事案で使われることが多く、松本さんの訴訟のような民事事案で使われるのは比較的、珍しいと言えます。傍聴席の隅に警備員を立たせ、傍聴人が審理の模様を盗撮、録音することを防ぐ目的もあると考えられます」(前出関係者)
お笑い界のキングと文春は警備法廷のベテラン裁判官を前にして、互いの主張をぶつけ合うことになりそうだ。
【関連記事】