『ダウンタウン』松本人志が「週刊文春」の報道で名誉を毀損されたとして、発行元の文芸春秋と「週刊文春」編集長に5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が3月28日に東京地裁で開かれることが決まった。
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週刊文春は昨年12月に松本が複数女性に性的行為を強要したと報道。今年に入っても立て続けにスキャンダルを報じている。 これを受け、松本は文藝春秋などを相手取り、訴訟提起。自らも裁判に専念するために先月8日に芸能活動を休止した。
松本は「筆舌に尽くしがたい」精神的損害を受けたと主張。代理人弁護士は 「裁判において、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたい」 とコメントしていた。
一方、週刊文春編集部は 「提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」 としている。 文春編集部に訴状が届いていなかったことから、一部で 「訴訟を取り止めたのでは?」 という憶測も流れていたが、決してそんなことはなかった。
「むしろ、裁判に向けて気力をたくわえている。吉本興業側と文春側はルートがあり、落としどころを見計らっていた時期もあったが、当の松本さんが白黒はっきりつけるという姿勢を崩していない」(スポーツ紙記者) 通常の名誉毀損では、第1回口頭弁論はものの数分で、代理人同士のやりとりで終わる。
そこから回を重ねるごとに、争点が明確になっていき、最終的には文春側が松本を、松本側が告発女性の証人出廷を求める展開になることが予想される。 証人出廷した場合、まずは氏名と職業を聞かれ、ウソ偽りなく喋ることを宣誓する。
その後、原告代理人からの質問、被告代理人の追及が待っている。 「証人出廷するにあたり、松本さんは代理人と模擬練習を繰り返すはずです。いくらテレビに出ているからといって、法廷の緊張感は全くの別もの。汗をダラダラかいて、頭が真っ白になってしまう人もいる」(同・スポーツ紙記者)
こうした状況を歯がゆく思うのが若手お笑い芸人だ。 「松本さんは日本で一番おもろい人。その人が“一番おもんない”ところに出てくる。裁判で追及される松本さんの姿は正直見たくない」 ‘91年にコカイン所持で捕まった昭和の大スター・勝新太郎さんはテンガロンハットを被って入廷し、検察に問い詰められると、傍聴席を見て 「そうなのか?」 傍聴人を「客」と呼び、入念に台本を用意し、法廷でショーを繰り広げた。
松本に対しても、『ウーマンラッシュアワー』村本大輔はXで 《芸人が松本さんに対して信じてることがあるとするなら最後はこれ松本さん流で笑いにしてくれるよねってことじゃないの。芸人はってか、おれはそう》 と投稿したが、とても笑いに変えられる雰囲気ではない。
「そもそも松本さんの場合は“性加害”の有無を争うもので、非常にシリアスな裁判になる。メディアはリアルタイムで伝えるし、生々しい証言が出るたびに幻滅する人もいるだろう。常に面白いことを考えてきた松本さんにとっては、一番苦手な場所だと思いますね」(ワイドショー関係者) 前出の若手芸人が言うように、松本は最も“おもんない”姿を国民の前で晒すことになるのだ。
裁判は長期戦で、最高裁までもつれれば 「3年はかかる」(法曹関係者) 今さら振り上げた拳を下ろすわけにはいかないが、松本にとっては辛い闘いになりそうだ――。
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