弁護士の亀井正貴氏と三輪記子氏が20日、日本テレビ系情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、後1・55)に出演。ダウンタウン・松本人志による文芸春秋などに対する訴訟について解説し、「文春をナメるとこういう目に遭う」などと指摘した。
番組では、文芸春秋に届いた訴状の内容を紹介。亀井弁護士は松本サイドの行動について「裁判は得策ではなかったというのが私の見解で、その上で世間に対してはメリハリのきいたコメントを出す、記者会見を受けるというのが私の基本的な見解」とした。
三輪弁護士も「吉本興業が『当該事実は一切なく』っていうようなリリースを出したりして、こういうことが出たときに、調査を尽くすっていう、『昔のことだし、突撃された時にはきちんとお答えできなかったけど、時間をかけてこれから調査します』ということで、実際に調査をして、そこから対応を考える、で私も良かったと思うんですよ」と、吉本興業の対応に疑問を示した。
その上で「いきなり文春に対しての名誉毀損の訴訟ってなると、被害を訴えた女性が、実際、全部が本当って言ってることじゃないけど、ただ一般論として、性的に加害を受けたっていう風に思った時にすぐに被害を認識したりするのも非常に難しいんですよね」と主張。
「それをましてや、言うっていうのはもっと難しい。被害を訴えた女性たちがちょっと置き去りになる形になってるのも、ちょっと残念な気はするんですよね」とし、「やっぱり会社なりが、ちゃんとその調査を尽くした上で対応していくっていう法廷外での解決方法はあったと思います」と持論を展開した。
亀井弁護士はさらに「吉本興業側は、文春をナメたんだと思うんですよ」と推察。「今の段階で文春をナメたら、こういう目に遭うわけですよね。だから、それなりの取材をある程度やってるということを想定した上で、松本さん側からヒアリングした上で事実関係を固めた上で会見しなければいけない」と語った。
三輪弁護士も「吉本興業が初手で間違って、でも結局は事実調査しますっていう風になりましたよね。で、もし本当に文春側の対応をもしナメてかかってたんだったとしたら、なぜそういう風にナメてかかってしまったのか、ある意味、タレントさんを守れなかったわけだから、どうして守れなかったのか?っていうことも合わせて検証されるべきなんじゃないかなと私は思います」と持論を展開した。
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本人志さん「客観的証拠は存在しない」と訴状で主張が判明 「週刊文春」記事めぐる裁判 第一回口頭弁論3月28日(2024年2月20日)
「週刊文春」の記事をめぐり、損害賠償を求めて裁判を起こした、ダウンタウンの松本人志さんが、「客観的証拠は存在しない」などと訴状で主張していることがわかった。
松本さんは、性的な被害を受けたとする女性の証言を掲載した「週刊文春」の記事で、名誉を傷つけられたとして、週刊文春側に5億5,000万円の損害賠償と記事の訂正を求めている。
その後の関係者への取材で、松本さんが訴状の中で、「客観的証拠は存在しないにもかかわらず、一方的な供述だけを取り上げた、極めてずさんな取材活動に基づく記事」と主張していることがわかった。
さらに、「『性的行為を強要した』というレッテルが貼られてしまえば、芸能活動を行う、松本氏の社会的評価を著しく低下させる」と指摘している。 一方、週刊文春編集部は、「これまでの報道内容には十分に自信を持っています」などとコメントしている。
第1回口頭弁論は、3月28日に開かれる予定。