山下智久&水上恒司が視聴率3%台のフジ水10を救う? 4月期「ブルーモーメント」コケたら"廃枠"も(2024年3月2日『日刊ゲンダイ』)

芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源ディーン・フジオカから羽生結弦浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

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山下智久(左)と水上恒司(C)日刊ゲンダイ
山下智久(左)と水上恒司(C)日刊ゲンダイ
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 フジテレビの"水10ドラマ"枠が苦戦している。「3時のヒロイン」福田麻貴(35)が主演し、等身大のアラサー女子の婚活ストーリーを描いた『婚活1000本ノック』の第7話までの平均世帯視聴率がついに3%を割り込み、同ドラマ枠のワーストを更新しそうだ。2023年の連続ドラマ最低視聴率は堀田真由(25)主演の『たとえあなたを忘れても』(テレビ朝日系、日曜22時~)の3%前半だったから、もしかしたらワースト2冠という不名誉な記録を残してしまう可能性もある。

 2022年4月期に、それまでのバラエティ番組枠から"水10ドラマ"枠にリ・スタートし、現在までに8作品が制作されているが、視聴率が良かったのは昨年4月期の波瑠(32)が主演の『わたしのお嫁くん』くらい。それでもわずか5%台半ばにすぎないし、実に8作品のうち5作品が平均視聴率5%割れを記録している。昨年1月期の竜星涼(30)主演『スタンドUPスタート』が、かろうじて全話平均で視聴率3%割れを回避したのも記憶に新しい。

■日テレは裏番組の水曜ドラマ枠を廃止し"土9枠"へ移行

「フジの水10枠の裏では日本テレビが"水曜ドラマ"枠として連ドラをオンエアしていますが、採算が取れないという理由で現在の『となりのナースエイド』を最後に廃枠を決め、土曜21時の"土ドラ9"枠に移行するそうです。"水曜ドラマ"枠は33年という日テレの歴史のある枠で、フジの水10枠に常に勝ってきたのにもかかわらずです。日テレの決断が4月改編で吉と出ればいいのですが…」(芸能プロ関係者)

 そんな難しい"水10ドラマ"で、フジテレビが4月期に満を持して送り出すのは、民放連ドラの主演が5年ぶり、同局のドラマは7年ぶりとなる山下智久(38)主演の『ブルーモーメント』。山下は現在放送中の主演ドラマ『正直不動産2』(NHK)も好評で、4月からはWOWOWで始まる『TOKYO VICE Season2』のカリスマ・ホスト役も決まっている。さらに『ブルー~』は、朝ドラと映画で大ブレイク中の水上恒司(24)との初共演も話題になっている。

「2018年に公開された映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』で興行収入93億円を稼ぎ出した山下と、昨年12月に公開された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が興収42億円を記録している水上の共演はどんな相乗効果を生み出すのか。フジ水10枠では驚異の2ケタ台視聴率を取れると言い切るテレビ関係者もいます」(同)

 オンエア前から失礼な話だということを承知で、筆者がフジの制作スタッフのひとりに「もし山下と水上でコケたら?」と聞いてみたところ、即座に「廃枠でしょうか…」という答えが返ってきた。山下と水上がフジテレビ、そして今のテレビドラマ業界の救世主となるのか注目だ。