天皇陛下の64歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。天皇、皇后両陛下と長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女佳子さまが宮殿「長和殿」のベランダから手を振り、祝意に応えられた。
天皇陛下はあいさつで能登半島地震に言及し、「亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝え致します」と述べた。
また、雨が降る中、皇居に集まった大勢の人たちに感謝の気持ちを伝え「この冬も大雪や厳しい寒さで苦労された方も多いことと思います。皆さん一人一人にとって穏やかな春となるよう、祈っております」と話した。
一般参賀は例年、新年(1月2日)と天皇誕生日の年2回行われるが、今年は元日の能登半島地震を受けて、新年一般参賀が急きょ取りやめになった。天皇陛下の即位後、天皇誕生日の一般参賀は新型コロナウイルス禍で中止が続き、昨年は人数制限をして実施。今年はほぼコロナ禍以前の形に戻った。【村上尊一】
◇天皇陛下「穏やかな春となるよう」 あいさつ全文
天皇陛下が誕生日の一般参賀で述べられたあいさつの全文は以下の通り。 ◇ 冷たい雨が降る厳しい寒さの中、誕生日にこのように来ていただき、皆さんから祝っていただくことを誠にありがたく思います。 先月発生した能登半島地震によって、亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝え致します。 この冬も大雪や厳しい寒さで苦労された方も多いことと思います。皆さん一人一人にとって穏やかな春となるよう祈っております。 皆さんの健康と幸せを祈ります。