選挙区内で有権者に日本酒を配り、公職選挙法に抵触する疑いが浮上している立憲民主党の梅谷守衆院議員(新潟6区)が20日、国会内で記者団の取材に応じた。約25分間のやり取りでは「認識不足」「軽率」といった回答を繰り返すにとどまり、「質問に答えていない」「会話が成立していない」と指摘される場面もあった。梅谷氏は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を巡り盛山正仁文部科学相を歯切れよく追及していた。主なやり取りは次の通り。
--選挙区内の会合で日本酒を配ったとの報道
「関係者の皆さま、選挙区の方々に懸念を抱かせてしまったことを深くおわび申し上げる。報道については、対価として認識をしている。私の認識不足、軽率だったことを深く反省している。今後二度とこのようなことがないことをお誓い申し上げる」
--自身の進退は
「軽率だった。今後二度とこのようなことはしないと誓っている」
--辞職など今後の具体的な対応は
「対価として認識をしていた。認識不足で軽率だった。今後二度とこのようなことがないことを自分自身の中でしっかり強く誓っている」
--離党などの考えは
「今回の件は本当に認識不足で軽率だった。今後二度とこのようなことはしないと強く誓っている」
--法律違反の認識はなかったのか
「対価としての認識だ。二度とこのようなことはしないと誓っている」
--何に対しての対価か
「報道されたイベント(の出席ないし参加)に対する対価だ」
--他にも会合で飲食物などの対価を渡した記憶は
「今回こういった事態になり、自分の認識不足、軽率だったと反省している」
--他の事例はなかったのか
「深く反省している」
--報道されている事案以外に同じ事例はないのか
「今回のこのような事態において、認識不足だった。軽率だった。深く反省している」
--他になかったのかという質問に一切答えていない。
与党を追及してきた立民の議員としていかがなものか 「突然のぶら下がり(取材)でもある。今回の件は関係者の皆さま、選挙区の方々に本当に懸念を抱かせてしまったことを申し訳なく、深くおわびする」
-改めて過去の事例を調べて説明するのか
「報道におけるイベントなどについては、対価としての認識だった。だが、このような事態になり、改めて私自身、認識不足だった、軽率だったと深く反省している」
--それ以上の説明をする気はないのか
「何度も言うが、私自身はこのような懸念を抱かせたことを深くおわび申し上げたい。イベントについては、対価としての認識だった。私自身の認識不足だったと深く反省している」
--これまでの説明で説明責任を果たしていると思うか
「今回報道されているイベントなどについては、対価としての認識だったので、何度も申し上げるが、このような事態を受けて、認識不足だった」
--会話が成立していない。日本酒以外で似たような事例は過去になかったのか
「私としては、報道されていることについては対価としての認識で、そのことが認識不足、軽率だった」
--報道では具体的に2つの催事で日本酒を配っていたとある。認識しているのはこの2件か
「どこまで報道されているのか全部チェックしきれていない。もしかしたら他に報道されていることがあるのかもしれない」
--報道は何件と認識しているのか
「急にぶら下がりになっているから申し上げられない」
--今後、確認して公表するのか
「もう二度とこういうことはしない。今回のこの報道にあるイベントなどについては対価としての認識だ」
--会合のたびに日本酒を持っていったのか
「ちょっとよくわからないが、私としては、報道されているイベントなどについて対価としての認識だった」
--イベント〝など〟ということは過去に他にもあるのか
「いや、この報道されている案件についてだ」
--報道されている案件は把握しきれていないと言った
「どこまで報道されているのか今存じ上げていない」
--つまり、報道されていないところで、過去に同様の事例がある可能性は否定しない
「私自身は、報道されているイベントなどについて、対価の認識だったということだ」