愛子さま、佳子さま、美智子さま 想定外の出来事に翻弄された年末年始とは? #専門家のまとめ(2025年1月6日『Yahooニュース』)

つげのり子放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)
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新年一般参賀にのぞまれた愛子さまと佳子さま(写真:毎日新聞社/アフロ)
年末年始の休みを終えて、今日から仕事始めという人も多いことだろう。
お正月は国民にとっては休日だが、宮中では多くの祭祀や儀式が予定されており、天皇陛下と皇族方は多忙を極められる。
この年末年始も皇室の方々は忙しい日々を過ごされたが、今回は思わぬアクシデントや想定外の事件、そして年を越しても引き続き論議の的となっている話題が伝えられた。
ココがポイント
愛子さまがインフルエンザに きのう夜から38度台の発熱と咳の症状
出典:テレ朝news 2024/12/23(月)
皇居トイレで落書きの疑い 男を現行犯逮捕 新年の一般参賀
出典:朝日新聞デジタル 2025/1/2(木)
「一度もお手振りがなかった」美智子さま 一般参賀に杖を使わずご参列もカメラマンが驚いた“異変”
出典:女性自身 2025/1/3(金)
佳子さま30歳に 「どうせ好きな人とは結婚できない」とつぶやいた内親王 悠仁さまを支える道と、皇室を離れる道
出典:AERA dot. (アエラドット) 2025/1/5(日)
エキスパートの補足・見解
年末に愛子さまはインフルエンザに感染し、佳子さまは姉の小室眞子さんが結婚した年齢である30歳を迎えられた。
とまれ、年末年始の皇室を巡るニュースからは、現在、皇室が抱える課題を象徴するような出来事が噴出したように感じる。
インフルエンザやコロナへは徹底した健康管理が必要であり、また皇居内のセキュリティも十分に配慮しなければならない。さらにずっと課題であった女性皇族の結婚後に関する政府での議論は、遅々として進んでおらず、やはり早急に実現化に向けて進めるべきであろう。
それらが年末年始に改めて問題として浮かび上がったように思う。
それにしても、上皇后美智子さまが骨折にも関わらず短期間で杖無しで立てるまで快復されたのは驚きであったが、それこそが上皇さまを支えようと、懸命にリハビリに励まれる美智子さまの深い愛情の賜物なのであろう。
令和7年の皇室は、注目される出来事がたくさん待っている。今年は皇室の方々のどんなお姿に出会えるのだろうか。
 
つげのり子
放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)
2001年の愛子内親王ご誕生以来、皇室番組に携わり、テレビ東京BSテレ東で放送中の「皇室の窓」で構成を担当。皇室研究をライフワークとしている。西武文理大学非常勤講師。日本放送作家協会日本脚本家連盟、日本メディア学会会員。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)、『素顔の美智子さま』『素顔の雅子さま』『佳子さまの素顔』(河出書房新社)、『女帝のいた時代』(自由国民社)、構成に『天皇陛下のプロポーズ』(小学館、著者・織田和雄)などがある。
つげのり子の書籍紹介
天皇家250年の血脈』
著者:つげのり子
天皇家の始まりから8代の天皇史を紐解く