2日の東京は朝から青空が広がり、午前9時半に皇居の正門から1万3000人余りが二重橋を通って宮殿の前に向かいました。
天皇陛下は「新年おめでとうございます。皆さんとこうして新年を一緒に祝うことをうれしく思います。その一方で、昨年の元日に発生した能登半島地震や、各地で起こった大雨の災害などにより、いまだにご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています。いろいろと大変なこともあるかと思いますが、本年が皆さんにとって安らかでよい年となるよう願っております。年の初めにあたり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」とあいさつされました。
感染対策として行われていた事前の抽選はなく、参賀を希望する人は午後2時10分まで皇居正門から入場できます。
〈1969年の今日〉1月2日 : ガラス越しではない最後の一般参賀(2025年1月2日『nippon.com』)
1969(昭和44)年 完成したばかりの長和殿バルコニーから参賀の人たちに手を振ってこたえられる天皇ご一家(東京・皇居)。この時、激戦地のニューギニアに派遣されていた元日本兵が手製のゴムパチンコを天皇に向かって発射する事件が発生。パチンコ玉はバルコニーの裾隠しに当たり、ご一家にけがはなかったが、これを機に、バルコニーは防弾ガラスに覆われ、ガラス越しではない最後のお目見えとなった。