◆石破首相「日本を担えるのは自公連立政権だけ」
「能登に行こうか、それとも福島に行こうか、東北に行こうか。ずいぶん考えた。福島の復興なくして東北の復興なし、そして東北の復興なくして日本の復興なし。能登とともに、新しい日本の再生にかけるわれわれの思い、それはこの福島、いわき小名浜から上げさせていただきたい」と説明した。
石破氏は「私たちは政治とカネ、パーティーの収入の不記載、そういうことが二度とないように、深い反省のもとにこの選挙に臨む。そしてこの選挙を、私は日本創生、そのための選挙だと位置づけた。必ずもう一度新しい日本をつくってまいる」と語った。
野党は、能登半島地震の被災者支援や復興支援のための補正予算編成を要求していたが、石破内閣は早期の衆院解散に踏み切り、予備費で対応すると決めた。これについては、石破氏は「能登の復興は予備費できちんとやる」と理解を求めた。
◆立民・野田代表「自民党には自浄作用がなかった」
JR八王子駅前で「裏金が大きな争点であることを国民の皆さまにご理解いただき、その怒りを皆さんと共有していただくためにも、初日は裏金大物議員の選挙区を回ろうと思った」と切り出した野田氏。
野田氏はこのあと、同じく旧安倍派幹部が非公認で出馬する兵庫9区と福井2区に移動し、立憲民主党公認候補の応援演説を行うと明かした。
野田氏は裏金事件について、「自民党内では自浄能力がなかった。全然、実態解明は進まないから、衆院、参院に政治倫理審査会が設置された。82人が出席要求されたが、74人は出席拒否して説明責任を果たさなかった。政倫審に来た人たちも、うそばかりついていた」と指摘。「予算委員会でこの問題を追及されると、せっかく誕生した石破さんの政権も支持率がどんどん下がってしまう、(衆院を)解散できなくなる。それを恐れて裏金隠し解散になったんじゃないか」と批判した。
野田氏は、1994年の政治改革で「政党交付金の代わりに、政策が歪められる可能性のある企業団体献金は解消する。その方向を確認した」として、「間違いなく自民党の政策は大きくゆがんでいます。自民党の政治資金団体は24億円の企業献金をもらっている」とも強調。企業団体献金の廃止を訴えた。
◆各党党首らも第一声
公明党の石井啓一代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表は東京都内で、国民民主党の玉木雄一郎代表は神戸市で、社民党の福島瑞穂代表は沖縄県浦添市で、参政党の神谷宗幣代表は大阪市で、それぞれ第一声を上げた。