衆院選が公示され、聴衆に頭を下げる候補者=東京都内で(一部画像処理)
◆東京17区 不記載額1800万円のベテランは
復興相を務め、10回目当選を目指すベテラン。政治資金収支報告書への不記載額は1800万円超で、党役職停止1年の処分を受けた。ただ公示直前まで公認されるとみられていただけに、応援演説に立った弁士が「党をひたすら支えてきた大功労者が非公認とは釈然としない。何としても国政に送ろうじゃありませんか」と訴える場面も。
◆東京24区 「反省している」と旧安倍派の幹部
主要閣僚を歴任した旧安倍派の幹部で、平沢氏と同じく公示直前に非公認が決まった無所属前職の萩生田光一氏=東京24区(八王子市)。政治資金収支報告書への不記載額は2700万円余に上り、党役職停止処分を受けた。15日午前の第一声では「派閥のルールを踏襲したとはいえ、足を止めて考えなければならなかったと反省している」とし、「もう少し専門的な見地から、派閥の運営について話し合いをするべきだったと深く反省している」「不快な思いをさせた皆さまにおわび申し上げたい」と釈明した。
同時に「意図して裏金をつくるとか、ましてや脱税だとか、このような事実は一切ない」とも。党非公認となったことには「甘んじて受けなくてはならない」とし、「原点に返って八王子の代表を目指して戦い抜きたい」と訴えた。
◆東京7区 「ルールをしっかり守っていく」
参議院議員からのくら替えで東京7区(港、渋谷区)で挑む自民党新人の元五輪担当相丸川珠代氏(旧安倍派)は、裏金事件では政治資金収支報告書の不記載額は800万円余。党の処分は戒告にとどまったが、比例重複立候補が認められないことになり、小選挙区一本の「背水の陣」で臨む。
15日午後の街頭演説では「二度とこのようなことを起こさない。その覚悟で政治資金規正法を改正した。このルールをしっかり守っていく」と訴え、腰を90度に折り曲げて支援者らに頭を下げた。
衆院選が公示され、街頭演説に耳を傾ける人ら=東京都内で
【関連記事】石破首相「深い反省のもとに臨む」 立民・野田代表「自民党政治に決別を」 衆院選公示、与野党舌戦はじまる
【関連記事】衆院選公示 東京の新しい選挙区割りはどうなった? お住まいの地域はどの選挙区に?【区割り一覧】
【関連記事】衆院選公示 東京の新しい選挙区割りはどうなった? お住まいの地域はどの選挙区に?【区割り一覧】