衆院が解散し万歳する前議員ら(閣僚席右端は石破首相)(9日午後4時4分、国会で)=川口正峰撮影
衆院は9日の本会議で解散された。政府は臨時閣議で第50回衆院選の日程を「15日公示―27日投開票」と決め、与野党は事実上の選挙戦に突入した。物価高対策を含む経済政策や、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政治改革が争点となる。自民、公明両党と、立憲民主党など野党勢力のどちらに政権を託すかを選択する選挙となる。
【一覧表】非公認となった自民の「不記載」議員
石破首相は9日夜、首相官邸で記者会見し、今回の解散を「日本創生解散だ」と名付けた上で、「日本、国民、都市の安全・安心、地方の暮らし、若者・女性の機会を守る。日本の社会のあり方を根本から変えていく」と強調した。
早期解散の判断については「国民の納得、共感なくして政治を前に進めることはできない。信任を得て政権の政策に力強い後押しをお願いしたい」と理解を求めた。衆院選の勝敗ラインに関しては「自民党、公明党で過半数を目指したい」との考えを示した。
公明の石井代表は解散後の記者会見で「政権選択選挙になる。物価高や人口減少、防災・減災に対応できるのは自公連立しかないと訴えたい」と語った。