ニューヨーク国連本部で日本寄贈の「平和の鐘」鳴らす式典(2024年9月14日『NHKニュース』)

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ニューヨークの国連本部では日本から贈られた「平和の鐘」を鳴らす式典が行われ、グテーレス事務総長はウクライナガザ地区で長期化する戦闘を念頭に「平和の文化を育む必要がある」と呼びかけました。
国連本部にある「平和の鐘」は平和活動に取り組んだ愛媛県の中川千代治さんが世界各国のコインをとかしてつくり、1954年に寄贈したもので、毎年、9月21日の「国際平和デー」を前に鐘を鳴らす式典が行われます。
13日に行われた式典でグテーレス事務総長は「平和こそ国連の存在理由だ。しかし平和は脅威にさらされ、戦争は進行中だ」と述べ、ウクライナガザ地区で長期化する戦闘を念頭に強い危機感を示しました。
そのうえで「私たちは平和の文化を育む必要がある。この呼びかけが世界に鳴り響くように」と述べ黙とうをささげたあと、鐘を鳴らしました。
鐘を贈った中川さんの娘で式典に出席した高瀬聖子さんは、「父は戦争を体験して世界は平和でないといけないということで、鐘を一生懸命つくったが、戦争の脅威がまた繰り返されている。でも私達は諦めてはいけない。平和を目指して頑張るしかない」と話していました。