パリ五輪開会式 マクロン大統領が開会宣言(2024年7月27日『NHKニュース』)

パリ五輪開会式 マクロン大統領が開会宣言

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 #パリオリンピック

パリオリンピックの開会式が、32万人余りの観客が見守る中で行われています。
IOCのバッハ会長のあいさつのあと、フランスのマクロン大統領によって開会が宣言されました。

パリオリンピック開会式は【NHKプラスで配信中】↓↓↓(2024年8月3日まで)

マクロン大統領が開会宣言(現地22:54)

フランスのマクロン大統領によって、パリオリンピックの開会が宣言されました。

IOCバッハ会長 あいさつ(現地22:46)

IOCのバッハ会長は、はじめにフランス語であいさつし「今回は、競技場における完全な男女平等を実現した初めてのオリンピックです。私たちは皆、ともによりインクルーシブ(包括的)でより都会的で、より若く、より持続可能なオリンピックを経験するでしょう。オリンピックの魔法を世界全体で分かち合うために、パリほどふさわしい場所はありません。近代オリンピックを生んだ光の都、パリ。愛の都、パリ。すばらしい歓迎をありがとう」と感謝のことばを述べました。

続いて英語であいさつし、世界中から集まった選手たちに対して「私たち全員が属しているオリンピックの世界には世界の“南部”も“北部”も存在しません。わたしたちは皆、同じルールを敬い、お互いをリスペクトし合うのです。すべての多様性の中で団結して平和な暮らしを送るという、このオリンピックの精神をたたえましょう」と呼びかけました。

大会組織委のエスタンゲ会長 歓迎のことば(現地22:40)

大会組織委員会エスタンゲ会長は「選手の皆さんに感謝します。オリンピックにすべての問題を解決する力がないとしても、たとえ世界中の差別や戦争がなくならないとしても、今夜、人類が一つになることがどれだけ美しいかということを再認識させてくれました」と述べました。
そのうえで選手たちに向けて「パリは愛の街です。これから16日間、ここはあなたがたの街になります。ですから、みなさんお帰りなさい。ようこそパリへ。あなたたちが作る歴史の舞台へようこそ」と歓迎のことばをかけました。

騎手から手渡されたオリンピックの旗を掲揚(現地22:27) 

オリンピックの旗をまとい、白い馬にまたがった騎手がイエナ橋に到着し、トロカデロ広場に向かって進んでいます。騎手の後ろには、それぞれの選手団の旗を持ったボランティアの人たちが続きます。

騎手は馬を降り、オリンピックの旗を持ってゆっくりと旗の掲揚台に近づいていきます。そして、騎手から手渡されたオリンピックの旗は、オリンピックの賛歌に合わせて掲揚されました。

馬が疾走 クーベルタン男爵の映像も(現地22:15)

選手たちが通ってきたセーヌ川を、オリンピックの旗をまとった騎手を乗せた金属製の馬が疾走していきます。
オリンピックの式典の主な要素の1つ、平和の象徴である「はと」を放つ放鳩は、今大会はこの馬が通ったルートで翼をかたどったライトが照らされる形で行われました。

また、これに合わせて開会式の映像では「近代オリンピックの父」と呼ばれるフランス出身のクーベルタン男爵、そして過去のオリンピックの名場面が映し出されました。

「イマジン」演奏 今大会から正式に式典の一部に(現地22:10)

ピアノが炎に包まれる演出の中、ジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんの曲「イマジン」が演奏され、ソフィアーヌ・パマールさんの演奏に合わせてジュリエット・アルマネさんが歌いました。
「イマジン」の演奏は今大会から正式に式典の一部となっています。

フランス登場 ひときわ大きな歓声が(現地21:51) 

セーヌ川のパレードの最後に開催国フランスの選手団が姿を見せると、会場からはひときわ大きな歓声が上がりました。
旗手は競泳男子のフローラン・マナドゥ選手と、陸上女子円盤投げのメリナ・ロベール ミション選手が務めます。

注目は現地で人気が高い柔道で、東京大会では混合団体で日本を破って金メダルを獲得しました。
また、サッカー男子は代表で長年活躍したティエリー・アンリ監督がチームを率います。

サーフィン会場のタヒチから(現地21:51)

サーフィンの会場となるタヒチからの映像が届きました。今大会、金メダル獲得を目指す日本の五十嵐カノア選手などが手を振っている姿が見えました。競技は現地時間の27日から始まる予定です。

次の夏の五輪開催地 アメリカ登場(現地21:49)

次の夏のオリンピック、ロサンゼルスオリンピックが開かれるアメリカの選手団の姿が見えました。600人を超える出場選手数は今大会最多で、選手たちが乗る船もひときわ大きい船です。
前回の東京オリンピックでは出場した選手団の中で最多となる113個のメダルを獲得しました。

ウクライナの選手団が登場(現地21:45) 

ウクライナの選手団も、国旗の色の青と黄色を基調としたユニフォームで船に乗って登場しました。選手たちは小さな国旗を持ち、力強く手を振って笑顔を見せました。

ウクライナ政府によりますと、ロシアの軍事侵攻で470人以上の選手やコーチなどが亡くなり、500か所以上のスポーツに関連する施設が使えなくなったということで、夏の大会ではこれまでで最も少ない143人の選手が参加します。

日本選手団の船 セーヌ川のパレード終える(現地21:35)

日本選手団を乗せた船は、セーヌ川のおよそ6キロのパレードを終え、エッフェル塔の足下にある船の終着点「イエナ橋」に到着しました。選手たちは雨でぬれた様子でしたが、カメラに向かって笑顔で手を振っていました。

パレスチナの選手たちが登場(現地21:26) 

パリは日が暮れ始めましたが、パレードは続いています。パレスチナの選手たちが登場しました。

パレスチナオリンピック委員会は6月、イスラエルイスラム組織ハマスの戦闘が始まった去年10月以降、300人を超えるアスリートや審判員などが死亡したと明らかにしました。

今大会には陸上や競泳、ボクシングなどに8人が出場する予定で、このうち3人が、戦闘が続いているガザ地区出身だということです。

一夜かぎりのファッションショー(現地21:22)

パリといえばファッションの祭典、パリコレクションです。
橋の上に作られたレッドカーペットの上でファッションショーが始まりました。若きクリエイターたちが開会式のために行う、一夜かぎりのショーで、きらびやかな衣装に身をまとった人たちが「祝祭」を表現しています。

日本選手団180人を乗せた船が姿見せる(現地21:01) 

日本の選手や監督などあわせて180人を乗せた船が姿を見せました。93番目の登場です。

日本選手団の旗手を務める新競技ブレイキンのダンサーネーム「Shigekix」、半井重幸選手が旗を持ち、同じく旗手を務めるフェンシングの江村美咲選手が笑顔で大きく手を振っていました。

今回の日本選手団は、選手数が海外で行われる大会では史上最多の409人で、20個の金メダル獲得を目標としています。
これまで伝統的に選手団の顔として旗手とは別に主将が置かれてきましたが、今大会では選手の負担軽減などを目的に廃止されています。

アーバンスポーツのパフォーマンス(現地21:00)

選手団のパレードが続く中、セーヌ川に設置されたステージの上では、アーバンスポーツのパフォーマンスが披露されています。パフォーマーの衣装は、ナポレオンやルイ14世など、フランスの歴史的な人物の服装を模していて、ステージにはベルサイユ宮殿の庭園風の模様があしらわれています。

フランスの歴史作った10人の女性の像が登場(現地20:55)

セーヌ川の川沿いに、フランスの歴史を作ってきた10人の代表的な女性たちの像が登場しました。これらの像は、このあとパリ市に贈られるということです。

フランスの国歌斉唱(現地20:53)

フランスの国歌斉唱が行われました。歌ったのは、フランス国旗を模したドレスを身にまとったオペラ歌手のアクセル・サン=シレルさんです。

聖火を持った人がオルセー美術館の屋上を走る(現地20:49) 

聖火を持った人がオルセー美術館の屋上を走りました。どこに行くのでしょうか。

イギリス選手団が登場 雨強くなり雨がっぱ姿も(現地20:41)

イギリスの選手団が、大きな船に乗って登場しました。雨が強くなってきたこともあり、選手たちの中には、雨がっぱを着ている人の姿も見られました。

ピアノの上には大きな雨粒(現地20:32)

セーヌ川では、フランス人ピアニストとして初めてチャイコフスキー・コンクールで1位となったアレクサンドル・カンタロフさんがピアノを披露。雨が強くなり、ピアノの上には大きな雨粒が見えます。

パレードの船 形や大きさもさまざま(現地20:29) 

雨が強まってきましたが、選手たちは船に乗って順調にパレードを続けています。

船の形や大きさはさまざまで、1つの船に、人数が多い1つの選手団が乗っている場合もあれば、少人数の複数の選手団が乗っている場合もあります。

大会の組織委員会によりますと、船の数はおよそ90隻だということです。

フランス語圏で人気の歌手 アヤ・ナカムラさん登場(現地20:23)

ルーブル美術館の前にかかる橋、ポンテザールに、アフリカ・マリ出身の女性歌手、アヤ・ナカムラさんが登場しました。日本にゆかりはないということですが、フランス語圏で最も人気のある歌手のひとりです。代表曲「ジャジャ」を披露しました。

フランス出身メタルバンド「ゴジラ」が演奏(現地20:14)

フランス革命のときに処刑されたマリー・アントワネットも幽閉されていたコンシェルジュリという場所で、フランス出身の国際的なメタルバンド「ゴジラ」が激しい演奏を披露しました。

500人のダンサーがパフォーマンス(現地20:11)

パリ市庁舎や川岸で金色に輝く衣装をまとまった500人のダンサーによるパフォーマンスが行われ、市庁舎の屋根では有名なパリ・オペラ座のバレエ団の最高位「エトワール」を務めるギヨーム・ディオップさんがダンスを披露しました。

フレンチカンカンで選手たちを迎える(現地20:03)

セーヌ川の川沿いでは、パリの老舗キャバレー「ムーラン・ルージュ」のおよそ80人のダンサーたちが、ピンク色の衣装をまとってフレンチカンカンというダンスを踊って盛り上げ、選手たちを迎えました。

レディー・ガガさん 歌唱パフォーマンス(現地19:47) 

アメリカの世界的人気歌手、レディー・ガガさんが、キャバレーやミュージックホールをイメージした歌唱パフォーマンスを披露し、会場は大歓声に包まれました。

205の国と地域などのパレード始まる(現地19:38) 

大会に出場する205の国と地域などの選手たちのパレードが始まりました。最初にオリンピック発祥の地、ギリシャの選手たちが船に乗って登場しました。

聖火を持った子どもを乗せた船が進む(現地19:37) 

セーヌ川ではまず、聖火を持った子どもを乗せた船が進んでいきます。
川にかかるオステルリッツ橋ではフランス国旗と同じ青、白、赤のスモークが聖火を迎えました。

式典会場にマクロン大統領とバッハ会長(現地19:35) 

開会式の式典が行われるトロカデロ広場には、フランスのマクロン大統領とIOC国際オリンピック委員会のバッハ会長が姿を見せ、観衆に手を振りました。

メイン会場にジダンさん 聖火を持って(現地19:30)

メイン会場のスタッド・ド・フランスに、聖火を持った、サッカー元フランス代表のスター選手だったジネディーヌ・ジダンさんが現れました。

船に乗り込んだ日本選手の声

開会式を前に、セーヌ川で行われるパレードのスタート地点の前にある船乗り場では、各国や地域の選手が続々と集まり、乗船を始めました。

日本選手団も開会式に参加する選手100人余りが用意された船に乗り込みました。

開会式で旗手を務めるフェンシングの江村美咲選手は「どんな入場行進になるのか想像もつかないので楽しみ。これまでたくさんの方々に支えられてきょうを迎えられるので、感謝の気持ちを持って日本代表として堂々と旗手を務めたい」と話していました。

ブレイキン男子のダンサーネーム「Shigekix」、半井重幸選手は「日本で応援する皆さんにとっては、オリンピックが始まったと実感する瞬間になる。こんな光栄な役を務めるのは楽しみでうれしい。これまでの道のりが長かったので、これまでとこれからをいろいろ考えながら、胸を張って旗を持ちたい」と話していました。

5大会連続の出場となるカヌーの羽根田卓也選手は「オリンピックムード全開で、日本選手団一丸になって頑張りたい。初めてスタジアムの外、川で行われる開会式なので、僕のカヌー技術も生かされると思う」と笑顔を見せていました。

ハンドボール男子の吉田守一選手は「すごくわくわくしている。一致団結していい開会式にしたい。船のうえで全力で目立ちます」と周囲を笑わせていました。

夏の五輪“スタジアム外の開会式は初”

『広く開かれた大会』

パリで100年ぶり3回目となるオリンピックのテーマにふさわしく、開会式は夏のオリンピックでは初めてスタジアムの外へ飛び出し、市内を流れるセーヌ川沿いで行われます。

選手たちを乗せた船はおよそ90隻で、下流側の「オステルリッツ橋」を出発し、川岸で大勢の観客が見守るなか、ノートルダム大聖堂ルーブル美術館の前を通過して、エッフェル塔の足下にある「イエナ橋」まで進みます。選手たちはそこで船を降りて、式典などが行われるトロカデロ広場に向かいます。選手たちの様子を32万人余りの観客が見守ることになります。

一方で、フランス国内では25日夜から26日朝にかけて高速鉄道TGVの複数の路線で設備が放火される被害を受けました。鉄道網をねらった大規模な攻撃だとして警戒感が高まる中、厳重な警備のもとで開会式が行われます。

「AIN」ロシアとベラルーシ選手はパレード参加せず

ウクライナへの侵攻によって国としての参加が認められていないロシアとその同盟国ベラルーシの選手は、「AIN」と呼ばれる「中立な立場の個人資格の選手」として大会に出場しますが、セーヌ川でのパレードには参加していません。IOC国際オリンピック委員会がパレードへの参加を認めない判断をしたためです。

国連事務総長 期間中の紛争の休戦を呼びかけ

パリオリンピックの開幕に合わせ、国連のグテーレス事務総長がビデオメッセージを発表し、オリンピック・パラリンピックの期間中、世界のあらゆる紛争の休戦を呼びかけました。

国連総会では、パリオリンピックの開幕7日前の7月19日から、パリパラリンピックの閉幕7日後の9月15日までの期間、世界のあらゆる紛争の休戦を呼びかける決議を採択しています。

国連のグテーレス事務総長はビデオメッセージで「オリンピック休戦の精神にのっとり、すべての人に武器を置くよう呼びかける。橋を架けよう。連帯を育もう。そして、究極の目標であるすべての人の平和を目指して全力を尽くそう。オリンピックの聖火が平和と調和の世界への道を照らしますように」と訴えました。

開会式前にレッドカーペット準備(現地13:30すぎ)

パリオリンピックの開会式の式典が行われるエッフェル塔近くのトロカデロ広場を見下ろす高台のエリアには、開会式の前に著名人が歩くためのレッドカーペットが敷かれています。オリンピックをPRするための初めての取り組みということで、このエリアでは著名人にインタビューすることができるため、世界各国のメディアが続々と集まってきています。

レッドカーペットは午後1時半すぎから敷かれ始め、担当者が筒状になったカーペットを転がしてテープで地面に貼り付けたり、余った部分をカッターで切ったりするなどして準備を進めていました。