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増税や物価高騰などが重なり、多くの負担を強いられている国民生活。そのため、「税金」の使い道に対しては特に厳しい目が向けられている。政治家、公務員…皇族に対しても同様だ。
ギリシャ訪問時のホテル代
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佳子さまがギリシャを訪問された際の宿泊費だ。
「この時、滞在されていたアテネとコルフのホテル室料などを合わせると約1473万円の支出がありました。もちろん、佳子さまお一人で使われたものではありません。同行する職員らの費用も含まれますし、その人数にもよるとはいえ、なかなかな金額です」(皇室ジャーナリスト、以下「」も)
すべて宮廷費で賄っているわけではないが…
ただし、海外訪問の費用のすべてを宮廷費で賄っているわけではない。
「状況にもよりますが、規定の人数の滞在費など一部の費用については招待した国が負担し、それを超えた分を日本側が負担しているものと思われます」
それを象徴するのが、6月22日から8日間の日程で行われた天皇皇后両陛下のイギリスご訪問だ。
「両陛下はチャールズ国王に招かれ、国賓としてイギリスを公式訪問されました。お二人が滞在されていた『クラリッジズ』の宿泊費などは、『随意契約に関わる情報の公表(物品役務等)』には記載がありません。別のホテルのものだけです。その室料の約228万円は、規定の人数を超過した職員や関係者のものなのでしょう」
数々の要人に愛された英国の五つ星ホテル
チャールズ国王と両陛下、クラリッジズにて(Photo by Gettyimages)
「クラリッジズ」は1856年創業の格式高いアールデコ調の五つ星名門ホテル。チャーチル元首相はじめ、欧州の要人や各国の王室や著名人らに愛された。吉田茂元首相や白洲次郎らも宿泊しており、多くのセレブに愛され続けてきた。
日本の皇室との縁も深く、皇族方がイギリスを訪れた際にはこのホテルに滞在されている。
「皇族方がどのお部屋にお泊りになられたかは明かされていませんが、『ロイヤル・スイート』もしくは『プリンス・アレクサンダー・スイート』ではないか、とささやかれています」
これらの特別な部屋の一泊当たりの宿泊料金は公表されていないものの、一番リーズナブルな部屋でも1泊あたり15万円を下らない。
「両陛下は日程でロンドンに2泊していました。この時の記載は約1282万円。ただし、同時に市内にある他のホテルも記載されていました。宮内庁職員だけではなく、外務省関係者、警察関係者らも渡英しているため、同行者は分かれて宿泊していたのでしょう。
弔問に訪れた各国の要人らもこのホテルを利用されていたことでしょうから、全員を同じホテルに宿泊させることも難しかったでしょうし、もし、全員が同じ場所となればその支出は莫大なものになったはずです」
同じホテルの滞在差額は770万円
「計上されていた金額は約2059万円。宿泊日数は天皇皇后両陛下の国葬参列時と同じ2泊でした。レートや条件は異なるにしろ、同じ日数、同じ滞在先で770万円以上の差がありました。秋篠宮ご夫妻が渡英したときは15人ほどの宮内庁職員のほかにも、同行者が複数おられ、ご夫妻の海外訪問では過去最多となったと言われています」
秋篠宮ご夫妻の滞在時もどの部屋に泊まり、1泊あたりいくらの室料を支払ったのか、この資料では明らかになっていない。
「英国からの一部負担はあるでしょうが、かねて『質素倹約』を重んじていらっしゃる天皇陛下は、金額をおさえて参列されていると思われます。宮内庁が支払った契約金額、つまり税金の支出が多額になることには、お心を痛められるからでしょう」
海外のご訪問で支払った滞在費用が、他国とのより良い関係に資するよう願っている。