「チャレンジャーで戦う」 泉健太氏、X投稿に込めた代表選への思い(2024年9月6日『毎日新聞』)

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代表選出馬について語る泉健太氏=東京都内で5日午後11時49分、中村紬葵撮影
 立憲民主党泉健太代表(50)は5日夜、7日に告示される党代表選(23日投開票)に出馬する方針を固めた。東京都内で記者団に明らかにした。立候補に必要な国会議員の推薦人20人の確保にめどがついた。6日に出馬会見して表明する。5日午後11時50分ごろにあった記者団との主なやり取りは以下の通り。【中村紬葵】
 記者 先ほど明日会見があるとお伝えがあったが、20人の推薦人のめどがついて出馬ということか。
 泉氏 そうですね、いやほんと、遅い時間になりましたけども、20人のめどがついてですね、明日出馬会見いたします。
 記者 この間、推薦人集めに苦慮しているとの報道もあったが。
 泉氏 本当に仲間たちが頑張ってくれて、必死になって、やっぱり現職代表に代表選に出て討論をしてほしいと、そういう呼びかけをしてくれて、その成果が出たなと思ってます。
 記者 どういった代表選にしたいか。
 泉氏 そうですね、この代表選は決して国会議員だけの代表選ではなくて、全国の皆さまがこの討論を待ってます。また私は自治体議員の皆さんからも100人を超える皆さんのご推薦をいただいていますから、全国で立憲民主党政権交代可能だと、その姿を皆さんに訴えていきたいなと考えてます。
 記者 明日会見で一番訴えたいことは。
 泉氏 当然、私がこれまで進めてきた3年の党改革と、そしてもうすぐさま総選挙がありますから、その選挙に向けた私自身の決意、取り組みっていうのを伝えたいですね。
 記者 X(ツイッター)で先ほど「よしっ!」とポストしたがどういう気持ちか。
 泉氏 本当に仲間たちが、全国の仲間たちが、出馬に向けての環境づくりをしてくれたので、本当にそのことに感謝をして、この代表選をチャレンジャーのつもりで戦っていくぞという思いを持って投稿しました。
 記者 ほっとしたのか、うれしかったのか。
 泉氏 いや、これからもう「よしっ!」ですよ、ほんと。よしっ、やるぞってことですね。
 記者 相手は大ベテラン2人が並んでいるが、どういう選挙戦にしたいか。
 泉氏 そうですね、もう、創業者と元社長みたいな感じの(方々との)戦いなんで、現社長としては本当にチャレンジャーで戦うということになります。先輩たちの胸を借りて、だけれども、やはりこれからの立憲民主党の新たな可能性を見せていきたいし、そういった党運営もこの3年間やってきた自負はあるので、これをより理解してもらえるように訴えたいですね。
 記者 20人の確保が厳しいのではという報道もあったが、代表としてはもしかしたらだめかなという瞬間があったのか
 泉氏 いや、もうやっぱり、常にみんなを信じてやってきたし、(立候補)届け出日までにそろえばいいと考えていたので、これはもう遅いも早いもなくて、はい、あの、満足してます……大満足してます(にっこり)。

立民・泉健太氏、目をうるませて「大満足」 代表選の推薦人確保、異例の苦戦(2024年9月6日『産経新聞』)
 
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立憲民主党泉健太代表(春名中撮影)
立憲民主党代表選(7日告示、23日投開票)に向けて、泉健太代表(50)が立候補に必要な推薦人20人を確保する見通しとなった。ただ、めどが立ったのは、告示が2日後に迫った5日の夜。現職の代表としては異例の苦戦を強いられたといえる。
泉氏は5日、深夜まで国会内の事務所に詰め、自身を支援する議員とともに推薦人確保に向けた最終調整に臨んだ。午後11時45分ごろ、記者団の前に姿を見せて確保に至ったことを明かすと、目をうるませて「大満足している」と語った。告示直前までずれ込んだことについては「遅いも早いもない」と主張した。
野党第一党の党首選では、出馬を目指す若手や中堅が告示直前まで推薦人集めに奔走するケースは珍しくない。ただ、現職の代表は「横綱相撲」で臨むことが多く、泉氏の党内基盤の弱さを印象づけたといえそうだ。(深津響)