東北の太平洋側を中心に大雨となるおそれがあり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
東北の太平洋側 平年の8月1か月分超えるおそれ
東北と北海道の海上はうねりを伴ってしける見込み
自宅周辺リスクをハザードマップで確認を
ハザードマップ 洪水・浸水・土砂災害のリスクをチェック
“太平洋側に上陸” 過去には高齢者施設で9人死亡の被害も
気象庁によりますと、台風が東北の太平洋側に上陸したのは、1951年に統計を取り始めて以降、
▽2016年8月に岩手県大船渡市付近に上陸した台風10号と、
▽2021年7月に宮城県石巻市付近に上陸した台風8号の2例です。
日本に近づく台風は、太平洋高気圧の縁をまわる風に沿って北上したあと偏西風の流れに乗って北東へ進むケースが多い一方、8年前の台風10号は、複雑な進路をとったあと岩手県に上陸しました。
この台風で岩手県久慈市では1時間に80ミリの猛烈な雨を観測するなど東北と北海道を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。
岩手県岩泉町では小本川が氾濫し、高齢者グループホームでお年寄り9人が死亡するなど、岩手県と北海道で死者・行方不明者はあわせて27人にのぼりました。
また、3年前の台風8号でも栃木県茂木町で1人が亡くなりました。
当初は北上していく予想が西寄りに 要因は
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【動画】気象予報士 解説 今後の見通しと備え
今後の台風の見通しと備えについて、片山美紀 気象予報士の解説です。
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漁師が船を陸揚げ 台風に備える 宮城
台風5号が北日本に接近していることを受け、宮城県南三陸町の漁港では漁師たちが船を陸に揚げるなど備えに追われていました。
南三陸町志津川の漁港では10日、時折小雨が降る中、漁師たちが船を岸壁に対して垂直に係留したり、フォークリフトで陸に揚げたりしていました。
海がしけて船が岸壁にぶつかる影響を少しでも小さくするための対応で、50代のカキ漁師は「このあたりに台風が直撃したことはあまり例がなく、どうなるかわからないので万全を期すことにしました。養殖施設も心配で被害が出ないでほしい」と話していました。
第2管区海上保安本部は近年、台風などの影響で係留中の船が漂流したり、転覆したりする事故が多発しているとして、船の係留の強化や陸揚げなど、事前の対策を行うよう呼びかけています。