南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」が出る中、気象庁や専門家らは、お盆を帰省先や行楽地で過ごす人たちに向け、津波警報が出た場合の避難場所や経路を事前に確認するなど、万全の備えを取るよう呼びかけている。
異例のお盆スタート「帰省したら避難場所をしっかり調べる」「気をつけながら海水浴楽しみたい」
気象庁は、ハザードマップなどを活用し、旅先の災害リスクや、避難経路、避難場所などの確認を徹底するよう求めている。また、スマートフォンの防災アプリで地震や津波の発生情報を常に受け取れる設定にしておくことも重要だという。
帰省や旅行などでの防災対策について、徳島大の金井純子講師(地域防災)は、家族と別行動時に被災することを想定して、災害用伝言ダイヤル(171)にメッセージを残すなど、あらかじめ安否確認方法を共有しておくことを勧める。
金井講師は「元日の能登半島地震でも分かるように、天災は人間の都合を考えてはくれない。お盆休みという特殊なシーズンであることを踏まえて、普段の備えにプラスした対策をとり、過ごしてほしい」と訴える。