お亡くなりになられた、渡瀬 康英元西播磨県民局長のご冥福を心からお祈り申し上げます。
本日13時半から、兵庫県知事のパワハラなどの疑惑を調べる、百条委員会が開催されました。
斎藤知事のパワハラ疑惑については、筆者も兵庫県民の1人として、早急な解明と然るべき処分を実行して欲しいと願っています。
そこで筆者は、本日12：30分ごろ西播磨県民局に、いまの状況を取材しに行ってきました。
渡瀬元局長が采配を振るっていた県民局の姿を、みなさんにご紹介したいと思います。
西播磨県民局は播磨科学公園都市にある
兵庫県には10の県民局・県民センターが行政サービスを担っていますが、中でも西播磨県民局は特殊な立地にあるといってよいでしょう。
マップを見ても分かるように山の山頂付近となる、播磨科学公園都市（播磨テクノポリス)内に建設されています。
この地域には「SPring-8」「SACLA」「ニュースバル」など、世界的な科学技術の拠点があります。そのため、先端技術・地域技術を活用した、ものづくり産業の集積地域として、兵庫県が強く力を入れているエリアなのです。
スタイリッシュな2階建ての外観が特徴
このように、庁舎は2階建てで木材を使ったスタイリッシュな外観のデザインが特徴です。
内部は中央に自然を取り入れた明るく広い空間
1階部分はパティオのような場所が複数あり、自然のグリーンが空間を和ませています。天井から自然光を取り入れているので、昼間は事務所内以外では電灯を使う必要がなく、とても明るいです。
２階中央からみた庁内
県民局の2階中央部分から、東西を撮影しました。お昼時間であることから、来庁者の姿はほとんどありませんでした。
庁舎内案内図
このように、各事務所は中央通路を挟んで左右にあり、1階の光都土木事務所には前職でよく打合せにきたものです。
13時になっても職員の方の出入りは少なく、事務所内でお昼を済ませてそのまま業務を開始したようですね。
ワインの受領を認めた上郡町は西播磨県民局の管轄
本日午後に、斎藤知事が認めたワインを受領した上郡町は、西播磨県民局の管轄下にあり直線距離で約10km。知事が上郡町へ来庁するなら、管轄の長である西播磨県民局長が同行するのは当然のことでしょう。
その際に録音したということは、以前からそのような行動があったのではと、推測してしまいます。
「おねだり」は、兵庫県民として怒りを隠せない！
本日の記者とのやりとりをニュースで見て、筆者は1人の兵庫県民として怒りを隠せませんでした！
録音された音声では「おねだり」としか取れず、その意図は「県内の素晴らしい特産品をPRしたい」といい、ワインを受領。しかし自宅で飲んだ感想を、県のサイトや個人のSNSでも発信していないのは、全くPRしていないので嘘になるのではないでしょうか！
確か、丹波市の木製のサイドテーブルと椅子も問題になっていましたね。「知事室で使いたい！」といいつつ、どこで使っているのかも知らず椅子は倉庫にあるなど、提供側は騙されたのと同じです。
西播磨県民局の公式サイトに不思議な細工を発見！
これは西播磨県民局の公式サイト「これまでの局長メッセージ」ページです。
令和5年度（令和6年3月）のメッセージが最も古いのですが、これは新しく就任した城下局長のメッセージです。
これ以前に掲載されていた、渡瀬元局長のメッセージは見当たりません。ところが、ほかの県民局では以下のように、令和2年からのメッセージが掲載されているのです。
中播磨県民センター 過去のセンター長メッセージ
東播磨県民センター これまでの局長メッセージ
このように西播磨県民局以外は、局長が変わっても令和2年からのメッセージが残っています。
なぜ、西播磨県民局だけ、現局長のメッセージのみとなっているのか不思議です。まるで渡瀬元局長が、存在していなかったようにも見えてしまいます。
西播磨県民局 総務企画室へ問い合わせてみた！
筆者はどうしても納得できなかったので、本日夕刻に西播磨県民局 総務企画室へ電話で問い合わせてみました。
- 筆者：西播磨県民局のこれまでの局長メッセージページで、渡瀬元局長のメッセージの掲載がないのですが、ほかのページで見られるのでしょうか？
総務企画室担当者I氏：現在、県の公式サイトでは現局長以外のメッセージは非公開とさせて頂いています。
- 筆者：ということは、渡瀬元局長のメッセージはもう拝見できないということですね。
総務企画室担当者I氏：はい、県のホームページでは現在は見ることができません。その代わり、国立国会図書館で検索していただくと、元局長のメッセージを見ることができます。ただ、2024年3月のメッセージは見られないようです。
- 筆者：ほかの県民局や県民センターでは、令和2年から掲載されているのに・・なにか理由があるのでしょうか？
総務企画室担当者I氏：非公開になっている件については、我々も分からないのが現状です。申し訳ありません。
上記が問い合わせ内容ですが、何かの力によって西播磨県民局では、現職の局長のメッセージのみ公開となっているようです。
そうでなければ、県内で西播磨県民局のみページの構成が異なることはないはずですからね。
電話中に一度保留音が途切れて、事務所内の声が聞こえる状態になったのですが、その際に、かなりバタバタした状況が伺えました。
少なからず今回の件で、職員の方も心労を抱えているのではないでしょうか。
国立国会図書館で検索すると、令和6年2月のメッセージまで確認できる！
総務企画室担当者I氏に教わったとおり、国立国会図書館で「令和6年 西播磨県民局長 メッセージ 渡瀬」で検索してみると、令和6年2月のメッセージまでは確認できました。
ただ、なぜか3月のメッセージは検索できません。2月のメッセージの最後には、以下のように残されています。
○上に立つものの矜持（出来ているという訳ではないですよ、もちろん）
手柄は譲り、責任は取る
仕事に厳しく、人に優しく
好き嫌いで人を選別するな
人を育てる視点を失うな
信用しない人は信用されない
任せたら、待つ
過去の自分と部下を比較するな
来る者拒まず、去る者追わず（頼られたら応え、軽視されても怒るな）
考え過ぎない（心配事の80％は起こらない。起きてしまう20％のうち80％は解決可能。つまり、全体の4％が本当に問題）
引用元：国立国会図書館保存 令和6年2月 県民局長メッセージ
このような素晴らしい考えを持つ方が、権力によって命を絶つのはやりきれません・・
渡瀬元局長ほどではありませんが、筆者も前職で権力によるパワハラを受けて自宅で倒れ、精神を病んで退職に至り、一時は自死も試みた身なので心が痛みます。
前知事のセンチュリー公用車問題もそうですし、今回も大きな騒ぎになっています。兵庫県知事はなぜ自ら、全国に悪名を知らしめるのか不思議でなりません。
しかし、その知事を選んだのは我々県民です。次こそはよい知事を選べるように、我々がしっかり人物を見極めないといけません。
