辺野古座り込み開始から10年 相次ぐ米兵の暴行事件などに1200人が怒りの声 県民大行動(2024年7月6日『沖縄タイムス』)

 

 「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は6日、沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で第43回県民大行動を開いた。新基地建設に抗議するゲート前の座り込み開始から7日で満10年となる活動の歴史を振り返りながら、県内で相次いで発覚した米兵の暴行事件や、名護市安和の抗議活動の現場で起きた死傷事故に怒りの声を上げた。主催者発表で1200人が参加した。

 大行動は2部制で、第1部では「人間の鎖」を実施。キャンプ・シュワブのメインゲートから、新基地建設の工事車両が出入りする新ゲートに向って参加者が手を取り合った。第2部ではメインゲート近くのテント前で集会を開いた。

 オール沖縄会議の稲嶺進共同代表は、これまでに起きた米軍関連の事件事故を挙げ「目も耳も覆いたくなる現状だ。植民地支配そのものが具現化されている」と批判。新基地建設阻止に向け「強権政治をわれわれは許さない。負けないし、諦めない」と力を込めた。

 金城徹共同代表が「新基地をつくらせないため、10年の節目を起点に再出発しよう」と音頭を取り、ガンバロー三唱で締めくくった。