「マイナカードでメッキ剥がれた」河野太郎氏、総裁選出馬に意欲みせるも広がる反発…玉川徹氏は「乱暴さが出ている」(2024年6月27日)

 6月26日、河野太郎デジタル相は、自民党麻生太郎副総裁と都内で会食。9月に予定される党総裁選に出馬する意欲を伝え、理解を求めたとみられている。

【写真あり】マイナカード未取得議員リスト

「2021年の総裁選で、石破茂元幹事長、小泉進次郎環境相との『小石河連合』を菅義偉前首相が支援する形で、河野氏は1回めの投票で2位につけ、岸田文雄首相と競り合いました。

 ところが、自民党の派閥裏金事件を受け、菅氏が『派閥解消』を提唱したものの、河野氏麻生派にとどまったまま。

 菅氏は月刊誌『Hanada』8月号のインタビューでも、『やるならすべての派閥を一気に解消すべきだった』と述べ、唯一存続している麻生派を暗に批判しており、菅氏が河野氏を支えることはありえません」(政治担当記者)

 菅氏は6月6日、萩生田光一政調会長加藤勝信官房長官武田良太総務相、小泉氏と会談。

 以後、岸田首相への批判を強めており、党総裁選に向け、一定の影響力を持つとみられる。

 「河野氏は岸田内閣でデジタル相に就任し、2022年10月、現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化した『マイナ保険証』に切り替えると突然、発表しました。2023年9月の内閣改造でも留任。河野氏に対しては、マイナカードをめぐり、『事実上の義務化』『強引すぎる』という世論の批判もくすぶっています」(同)

 実際、河野氏が総裁選に出馬する意欲を示したことが報じられると、Xでは、マイナカードをめぐり、河野氏に反発する声が広がっている。 《マイナンバーカードゴリ押しでメッキが剥がれたこいつがまだ総裁選に出る気なの?自分が見えてないって恐ろしいな…》 《マイナ保険証のゴリ押し、人の話を真面目に聞かない、質問に答えず無視する態度。自民党には人材がいないということで、さらに自民党離れは進むだろう》 《マイナ保険証への姿勢を見てもわかる通り、絶対に権力を握らせてはいけない人間》

 6月25日には、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、携帯電話契約での本人確認の際、政府がマイナカードなどのICチップによる読み取りを義務化することを取り上げた。特殊詐欺グループに携帯電話が悪用されないよう対処するためだが、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、河野氏を名指ししてこう批判していた。

「急に、その犯罪があったからといって、そこにだけ義務化するというのは、河野大臣の乱暴さがまたここで出てるのかなあと思います」  6月27日、河野氏は党総裁選への出馬に意欲を示したと報じられたことを問われ、「面白い小説だと思う」と述べ、明言を避けた。強引なイメージがつき、批判が強まる河野氏。どんな公約を掲げ、党総裁選に挑むのだろうか。

 

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