陛下が訪英において関心をはらいたいこと
「陛下は訪英において“特に関心をはらいたいこと”を2つ挙げられました。ひとつは日英間で培われてきた交流の歴史に思いをはせること。もうひとつは両国の若者世代への期待についてでした。会見に出席されなかった雅子さまのおことばも紹介され、“日英間の友好関係がさらに深まっていくことを願っています”と、今後の日英間の、よりよい発展を望まれているご様子がうかがえました」(皇室ジャーナリスト、以下同)
「勤労奉仕団とは、皇居での清掃活動や除草作業を行うボランティア活動の参加者のこと。勤労奉仕団の中には、皇室の方々から直接お声がけいただける“ご会釈”を最大の目的として参加している方が多くいます。両陛下が訪英中は、愛子さまが“ご会釈”を代行される可能性があり、愛子さまからのお声がけを心待ちにしている方も当然いるでしょうね」
「宮内庁の公式HPに掲載されている日程によると、6月11日に陛下が勤労奉仕団へご会釈をなさっています。このボランティアは月に1回のペースで行われることが多く、6月分の勤労奉仕はすでに終わっている可能性がありますので、愛子さまが代行されることはないと思われます。仮に、まだ6月に勤労奉仕の機会があり、愛子さまが“ご会釈”をなさるのであれば、勤労奉仕団の方々へのモチベーションにつながることは間違いないと思いますし、大変喜ばしいことでしょう」
「6月14日、天皇ご一家が、5月に御料牧場を訪れたときの写真が投稿され、両陛下と愛子さまがサイクリングを楽しまれる姿などが公開されました。中でも愛子さまが着用されていたTシャツが“かわいい”とネット上で話題に。Tシャツは『おこみん』という長野・志賀高原の観光PRキャラクターのもので、価格は税込みで1600円とお手頃価格です」(皇室担当記者、以下同)
「このTシャツはすでに販売が終了しているのですが、お客さまから“愛子さまが着ていたTシャツは現在も買えますか?”と、多くのお問い合わせがありました。
ほかにも観光協会のホームページ内にある『おこみん』の紹介ページのアクセス数が非常に増えました。皇室の方がキャラクターのTシャツを着用されることは、大変珍しいことだと思いますが、今回愛子さまに着用いただき、スタッフ一同大変うれしく思っています」
愛子さま人気がもたらす影響
「5月1日から日赤の新CMが放送開始となりました。CMには日赤のアンバサダーを務める女優の上白石萌音さんが出演しており、シンガー・ソングライターのUruさんが書き下ろした楽曲を使用しています。
この新CMは放送される時間を指定できる一方、費用がかかる“スポットCM”として出稿されると報じられました。その合計金額は約1億5千万円とのこと。こうした大規模なCM放映も、愛子さまが入社され、日赤に注目が集まっているからこその施策なのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
しかし、日赤への影響は「必ずしもよいものだけではない」と、ある日赤関係者が吐露する。
「日赤では中途採用を時折実施していますが、愛子さま効果もあり、応募者が急増しているのです。日赤に注目が集まり、関心を持つ方が増えることは喜ばしいですが、応募者の中には“愛子さまがいかに素晴らしいか”を熱弁する皇室ファンの方も多くいるそうです。
もちろん、採用面接は日赤を志望する理由などを聞く場なので、“いかに愛子さまと働きたいか”を語る場ではありませんので、そういった方々は軒並み不採用となっています。こうした愛子さまへの“行き過ぎた熱狂”が採用にも影響を及ぼし、人事部が疲弊していると聞いています」
日赤に入社後、間もなくして、愛子さまご自身にもお疲れの様子が見られた。
「愛子さまが日赤に入社された初週、終業後に部署内で歓迎会が開かれ、午後8時ごろまで続きました。その疲れもあってか、愛子さまはその翌日、定時の出社に間に合わなかったのだとか。慣れない社会人生活と公務の両立で、疲れがたまってしまったのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
期待がプレッシャーに
今や国民から絶大な支持を受ける愛子さまだが、逆にその期待がプレッシャーとなっている可能性もある。ただ、前出のつげさんによると、
「私たちが思うほど、精神的に負担を感じておられるわけではないような気がします。愛子さまは生まれたときから、両陛下の娘として注目されています。もちろん、そうした目線への葛藤もあったと思いますが、ご成長の過程で国民から見られることに、少しずつ慣れていかれたはずです。それを乗り越えられて、今の愛子さまがいらっしゃると思うので、ご負担を大きく感じているわけではないと思います」
皇族として生まれ、その境遇に慣れていった部分は当然おありだろう。とはいえ愛子さまは、まだ22歳。現在のフィーバーぶりに戸惑いを感じられてもおかしくはない。
「ご本人もここまで国民からの支持を受けると予想されていなかったと思います。国民の期待に応えたいという思いもあるでしょうが、一挙一動に注目が集まってしまうプレッシャーを感じられることもあるはずです。過度な期待は、逆に愛子さまを苦しめることにつながってしまうかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
人気絶頂の状況にいちばん困惑しているのは、愛子さまご自身なのかもしれない。