手話の甲子園へ 演劇の稽古に熱 小杉高生、予選突破目指す(2024年6月22日『中日新聞』)

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手話を交えた劇を練習する生徒たち=射水市三ケの小杉高で
 小杉高校富山県射水市=いみずし)の保育・福祉を専攻する3年生11人が、全国高校生手話パフォーマンス甲子園への出場を目指し、手話による演劇の練習に励んでいる。
 卒業生が作った絵本「おへそ」を劇化。3人がナレーターを、8人が子供や、子供のへそを取ろうとする雷の役を務める。県聴覚障害者協会(富山市)の菊池友達(ともたつ)さんらの指導で5月から手話や演技の稽古に取り組んでいる。
 18日は菊池さんから雷の手話を再度教わり、「手話をする人は見えるように少し前に出て」と助言を受けた。西野琉夏(るな)さん(17)は「手話と演技の両方するのは難しいが、予選を突破したい」と意気込んだ。
 7月に予選審査の動画を撮影して提出する。予選を通れば、9月に鳥取県で開かれる本大会に進める。昨年は県内から同校を含む2校が初めてエントリーしたが、ともに予選落ちした。  (松村裕子)
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全国高校生手話パフォーマンス甲子園
鳥取県は、ろう者とろう者以外が互いを理解し共生することができる社会を築くため、平成25年10月に全国初の「手話言語条例」を制定しました。この「鳥取県手話言語条例」の理念に基づき、手話言語の普及や手話言語を通じた交流の推進、地域の活性化等を図る取り組みを行っています。
鳥取県手話言語条例」の理念を実現すべく、全国の高校生が手話言語を使った様々なパフォーマンスを繰り広げる場をつくり発信することにより、多くの人に手話言語の魅力や手話言語が優れた意思及び情報伝達手段であることを実感してもらうとともに、手話言語とパフォーマンスを通じた交流の推進及び地域の活性化に寄与することを目的に、全国の高校生が手話言語を使った様々なパフォーマンスを繰り広げ、その表現力を競う「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」を“手話の聖地”鳥取県で開催します。
今年は「第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」として開催します。
第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園開催日決定
開催日:2024(令和6)年9月22日(日)
[今大会からの主な変更点]
1 「ダンス・歌唱部門」、「演劇・コント・ポエム部門」の創設
2 能登半島地震で被災した高校を応援するための「招待枠」の新設
今後のスケジュール(予定):
参加申込期間:4月22日(月)~6月28日(金)
予選審査動画の提出期限:7月16日(火)※午後5時15分までにご提出お願いします。
予選審査:7月25日(木)~26日(金)(7月26日(金)に結果発表。)
交流会、リハーサル:9月21日(土)
本大会:9月22日(日)