これまでに、小池氏のほか、立憲民主党を離党した参院議員の蓮舫氏(56)、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)らが出馬を表明している。都選挙管理委員会によると、19日夕時点で立候補届け出に必要な書類の事前審査を済ませた人は54人に上り、候補者は過去最多だった前回2020年の22人を大幅に上回る見通し。
小池氏は、2期8年の実績を踏まえ、「東京大改革の歩みをさらに進めていく」と強調。蓮舫氏は、若者の手取り収入増などを掲げ、「若い人たちが何かを諦めないで済む東京を作らないといけない」と主張した。石丸氏は「東京の政治が変われば日本の政治が変わる」と呼びかけ、田母神氏は「どの人が公約通り実行してくれるのか判断してもらいたい」と訴えた。
立候補受け付けのリハーサルが中止となり、集まった報道陣には届け出の手順の説明があった=東京都新宿区で2024年6月19日午後4時24分、米江貴史撮影
東京都選挙管理委員会は19日、知事選(7月7日投開票)の告示日の20日に向けて予定していた立候補受け付けのリハーサルを急きょ中止した。50人以上が立候補する可能性があり、事前の審査で受理した書類の確認に職員が追われているため。届け出のリハーサルは恒例の取り組みで、中止するのは異例という。
都知事選には19日時点で、過去最多だった前回2020年の22人を大幅に上回る50人以上が立候補の意向を表明している。
リハーサルは、告示日当日に立候補者が届ける書類の受け取りなど、一連の手続きを職員が確認するもの。候補者陣営の関係者に扮(ふん)して届け出順を決めるくじを引いたり、選挙事務所の標札や街頭演説用の標旗など選挙の「七つ道具」を交付したりする。
しかし選管によると、現状では50人以上の立候補予定者の関係書類を確認する必要があり、作業が滞っているという。そのため「リハーサルを実施する態勢が組めなかった」といい、19日になって中止を決めた。職員はマニュアルをもとに受け付けの手順を確認するという。