捜査書類の廃棄促す文書データ 県警 家宅捜索後に同意得ず消去か(2024年6月13日『KKB鹿児島放送』)

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 鹿児島県警の前の生活安全部長が捜査情報の漏えい容疑で逮捕された事件に関連し、県警の捜査員が福岡市の報道機関を家宅捜索した際押収したコンピューターのデータを、同意を得ずに消去していたとみられることがわかりました。
 家宅捜索を受けた報道機関「ハンター」の代表の弁護士が明らかにしました。
13日付けで県警に提出された「苦情申出書」によりますと、県警の捜査員は4月8日にハンターの事務所を家宅捜索した際にコンピューターを押収し、翌日に返却。
 この際、代表が「刑事企画課だより」のデータの消去を拒んだにも関わらず、「内部文書ですから」と告げて勝手に消去したということです。
文書には「保管していた捜査書類が組織的にプラスになることはない」などと県警が捜査書類の廃棄を促すと取れる内容が書かれていました。
 弁護士は、「財産権に対する重大な侵害行為」としたうえで、「本件捜査は違法との評価を免れず、捜索差押えは『報道圧力にほかならない』」と批判しています。
 県警は「個別の相談や苦情、意見については個人情報保護の観点から、回答を差し控える」としています。
 
鹿児島県警の家宅捜索に苦情申し出 「令状示さず、PCデータ消去」(2024年6月13日『毎日新聞』)
 
 鹿児島県警の情報漏えい事件に絡み、福岡市に拠点を置くインターネットメディア「ハンター」は13日、事件に関与したとして同県警の家宅捜索を受けていたことを明らかにした。代表の男性は、捜索の際に捜査員が令状を示さず、押収されたパソコン内のデータを一部消去されたとして同日、弁護士を通じて県警本部に苦情申し出書を送った。
 ハンターは2023年10月、県警の内部文書を掲載。県警は24年3月に情報流出があったことを認め、4月に曽於(そお)署の巡査長(当時)を地方公務員法守秘義務)違反容疑で逮捕した。
 申し出書などによると、代表の男性は4月8日、福岡市の自宅で家宅捜索を受けた。男性は捜査員に令状を見せるよう求めたが、示されなかった。また、押収されたパソコンは翌日返却されたが、保存していた県警の情報流出に関連するデータなどが、拒否したにもかかわらず消去されたと訴えている。
 県警は男性宅を家宅捜査したか「捜査上のことなので言えない」とし、申し出書の授受についても「個人情報保護の観点から回答は差し控える」としている。【取違剛】
 
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野川明輝(あきてる)本部長