岡山放送、「第50回放送文化基金賞」放送活動部門を受賞 手話を通した「情報バリアフリー」を目指した取り組みが高く評価 (2024年6月12日『岡山放送』)

岡山放送、「第50回放送文化基金賞」放送活動部門を受賞 手話を通した「情報バリアフリー」を目指した取り組みが高く評価 / Screens
岡山放送、「第50回放送文化基金賞」放送活動部門を受賞 手話を通した「情報バリアフリー」を目指した取り組みが高く評価 / Screens© Screens

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は、公益財団法人放送文化基金(以下同基金)の第50回放送文化基金賞放送活動部門を受賞。手話を通した30年にわたる「情報バリアフリー」を目指したOHKの取り組みが高く評価されたもので、OHKが同賞を受賞するのは初となる。

放送文化基金賞は、昨年度に放送された「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組」「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績」を対象に、同基金より毎年授与されるもの。OHKは、“情報から誰一人取り残されない社会”を目指し、1993年から30年にわたり、ろう者とともに手話放送を継続してきた。

地域のろう団体と「OHK手話放送委員会」を立ち上げ、テレビ独自の手話表現を考案したり、的確な手話表現を追求し、現在も放送を続けている。また、チャリティやボランティアに頼らない持続可能な放送スタイルを目指し、“手話協力”としてスポンサー企業名を表示するなど、さまざまな“岡山モデル”を生み出している。さらに2022年には、スポーツのリアルタイム手話実況を日本で初めて実践し、その後も手話実況者を育成するアカデミーを設立するなど、新たな取り組みにも挑戦している。

 
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岡山放送、「第50回放送文化基金賞」放送活動部門を受賞 手話を通した「情報バリアフリー」を目指した取り組みが高く評価 /岡山放送© Screens

地上波のスポーツ中継に手話実況

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地域企業が手話放送を支援

これらの情報バリアフリーを目指した一連の活動が、手話放送普及のモデルケースとしてだけでなく、すべての人に向けての情報伝達手段へと発展していると高く評価された。OHKはこの受賞を励みに、今後も地域社会における情報弱者の課題に向き合い、当事者とともに取り組みを推進するとともに、“情報から誰一人取り残されない社会”の実現を目指し、より一層情報アクセシビリティ活動を推進していくという。