TBS「ふてほど」磯山晶プロデューサー退社 56歳決断 フリーへ 局関係者「ドラマを作り続けると…」(2024年6月11日『毎日新聞』)

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磯山晶プロデューサー
 今春に社会現象を巻き起こしたTBSの連続ドラマ「不適切にもほどがある!」を手掛けた磯山晶プロデューサー(56)が同局を退社することが10日、分かった。関係者によると、今後フリーのプロデューサーとして活動していく。
 スポニチアネックスの取材では、今月1日付で、2019年から出向していたTBSグループ映像制作会社「TBSスパークル」から同局「人事労政局預かり」となり、現在有給休暇を消化している。ドラマ関係者は「磯山さんは周囲に“退社し、ドラマを作り続けます”とすでにあいさつをしています」と話している。
 阿部サダヲ(54)演じる昭和のおじさんがコンプライアンスに縛られた令和の時代に一石を投じた「不適切…」が大ヒットしたばかり。なぜこのタイミングで新たな道を選んだのか。局関係者は「実績を残した幹部社員であり、56歳という年齢から後進の育成も大きな仕事の一つ。そんな中で、今後、管理職ではなく、クリエーターとして現場でドラマを作り続ける環境を選択したようだ。“ふてほど”の大ヒットも後押ししたのでは」と語る。
 フジテレビ「コード・ブルー」シリーズを手掛けたプロデューサーらも過去に定年を待たずに退社し独立するなど、現場でドラマ制作を目指すヒットメーカーは少なくない。
 磯山氏はネット配信サービス「Netflix」で作品を手掛けることがすでに決まっているという。
 気になる「不適切…」の続編だが局関係者は「円満退社であり、制作するとなればやってくれるのでは」と話す。TBSは「人事についてはお答えしておりません」とコメントした。