小池百合子知事が12日の都議会最終日に都知事選出馬表明で最終調整(2024年6月10日『産経新聞』)

 
小池百合子都知事(酒井真大撮影)

東京都の小池百合子知事(71)が、12日の都議会定例会最終日に3選を目指して都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明する方向で最終調整を進めていることが10日、関係者への取材で分かった。小池氏が特別顧問を務める地域政党都民ファーストの会のほか、自民・公明の国政与党が支援する。すでに立候補を表明している立憲民主党蓮舫参院議員(56)には共産党が付くため、都知事選は事実上の与野党対決となる。

令和2年の前回選挙で小池氏は、告示6日前に立候補を表明したが、今回は8日前となる。

小池氏は、4月の目黒区長選、衆院東京15区補選で支援候補が相次いで敗れたため、態勢立て直しに向けて早い段階での表明を模索した。しかし、5月末に先んじて表明した蓮舫氏の勢いを分析しながら、小池氏陣営は効果的な表明時期を探っていた。選挙では少子高齢化対策や東京の国際競争力強化などを訴えるとみられる。

小池氏は平成28年、舛添要一氏の辞職に伴う都知事選に、当時所属していた自民内の了解を得ずに無所属で出馬。自民の推薦候補らを破って、女性では初めて首都のトップに就いた。1期目は築地市場豊洲移転や東京五輪パラリンピックを巡り、方向性の見直しを模索したものの、結果的に都のそれまでの方針を踏襲して進めた。2期目は新型コロナウイルスや1年遅れの五輪開催などに対応した。

都知事選には蓮舫氏のほか元航空幕僚長田母神俊雄氏(75)や広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)ら30人以上が出馬の意向を表明している。