(立憲民主党 蓮舫参院議員)「8年前は現職の知事はかっこよかった。だってそうでしょ?自民党の代議士でありながら、『都議会自民党は伏魔殿だ』『ブラックボックスを壊す』これはかっこいい。正直思いました。でもあれから8年どうでしょうか?よりによって今何で政治とカネの問題で厳しい声が国民から、都民から出てくる政党と近づくのか?これは批判じゃない、ファクトじゃないですか、皆さん?何かあったら蓮舫は批判ばかりという、そうでしょうか?」
(立憲民主党 枝野幸男前代表)「利権の甘い汁を吸ってる人たちは蓮舫さんが嫌でしょうがないんですよ。だから都庁に乗り込んでいって、皆さんの税金がおかしなことに使われていた、そこにメスを入れていくことができる力があると私は確信をしています。自信を持っています」
投開票日まで1カ月余りあるのに、すでに選挙戦さながらの雰囲気です。
Q.小池都知事が出馬表明していないが
1日、訪れたのは…東京都庁の真下で行われている生活困窮者に向けた食料支援の現場でした。ここでは毎週土曜日に支援団体が無料で食料を配布していて、1日は700人以上が行列をつくりました。
(立憲民主党 蓮舫参院議員)「この首都・東京のど真ん中の都庁の足元で、食糧支援を受ける方が700人を超えている。コロナ前はここは大体100人だったそうです。それが7倍、8倍になって、そうしたギリギリで頑張っている人たち、若い人たち、女性、子育て世帯が増えているというのは、ちょっと衝撃です。本当に衝撃でした」
一方、ここ都庁は夜になると…今年度9億5000万円の予算が計上されているプロジェクションマッピング。
(立憲民主党 蓮舫参院議員)「365日・1年中照らすのが本当にいいのか、期間限定に集中した方が、観光インバウンドの効果が高いんじゃないか。それで予算を縮減することができるのであれば、その予算を何かに振り分けることができる。それが行政改革なんです。できれば現職の都知事もこうした現場は、見てほしいと思いました」
■「出馬要請」相次ぐも小池都知事“沈黙”なぜ
(東京都医師会 尾崎治夫会長)「医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、そうした医療関係団体全て、あるいは介護の団体、私は小池知事に引き続きやってもらいたいと、みなさんそう思っていると思う」
当の小池都知事。この場では自身の今後について、何も語りませんでした。
「出馬をぜひともお願いしたく…」
都議会の都民ファーストの会。
「知事の3期目の出馬要請に参りました」
こうした一連の動きについて、政治ジャーナリストの鮫島浩さんは…
(政治ジャーナリスト 鮫島浩さん)「小池さん自身以上に小池さんの応援団たちは小池さんに続けて欲しいと。そういう意味ではちょっと小池さんこのところ選挙で負けているし、学歴詐称疑惑も再燃している中で、もしかしたら小池さん出馬を取りやめてしまうかもしれない。小池さん絶対尻込まないでよ、絶対逃げないでよという空気がこのところの動き」
いまだに出馬を明言していない小池都知事。この後、どう動くのでしょうか?
■田母神氏、石丸氏ら“20人超乱立”の都知事選
人口およそ1400万人。世界有数の巨大都市で、全体の予算規模は実にスウェーデン1カ国分に匹敵します。そんな“メガシティ”東京のリーダーを決める選挙が、来月7日に控えています。
自衛隊の元航空幕僚長で10年前の都知事選に出馬した田母神俊雄さん。この時の得票数は4番目に多いおよそ61万票で、ネット世代の保守層などから特に支持を集めたとみられます。その田母神氏が先月31日、出馬会見を開きました。
災害に強い街づくりや日本人の誇りや自信を取り戻すため、自虐史観を修正する教育の重視などを訴えています。
(広島・安芸高田市 石丸伸二市長)「きょうは写真も動画もOKなので自撮りで」
(広島・安芸高田市 石丸伸二市長)「恥を知れ、恥を」
1期4年務めた市長の職を辞して、都知事選に挑戦します。
(広島・安芸高田市 石丸伸二市長)「東京の過密を解消することによって東京都を世界で一番住みやすい街にできると考えている」
これまでにこちらの25人の方々も出馬を表明しています。
依然として態度を明らかにしない小池都知事ですが、実は“想定外の出来事”によって出馬表明を取りやめたといいます。
(知事周辺関係者)「月曜日の蓮舫さんの出馬表明で今じゃないとなった。所信表明の中で出馬を明言するという調整をしていた」
(政治ジャーナリスト 鮫島浩さん)「蓮舫さんの出馬自体が小池さん自身も想定外でしたし、小池さんの周りの応援団にとっても想定外だったと思う。小池さんとしては絶対に出馬する以上は負けたくないと。もし負ける可能性があるなら、もうむしろ出馬を見送ってしまいたいと思っていると思う。しばらく様子を見て、蓮舫さんの勢いが止まった時点で情勢調査をかけて、そこで勝てるとみれば予定通り出馬しようと」
6月2日『サンデーステーション』より