東京都知事という職名が誕生したのは1947(昭和22)年5月3日、
日本国憲法の施行と同じ日だった。
地方自治法も同日施行され、戦時中からの「
東京都長官」という名称が改められた。初の公選で当選した安井誠一郎は元内務官僚。戦後、
官選で都長官を務めていた
▲95年に「
無党派ブーム」で
青島幸男が当選するなど、政治や社会の潮流を映し出してきた
都知事選である。
蓮舫氏は最近の地方選挙などを巡り小池氏の対応は
自民党を利しているなどと批判、
小池都政の「リセット」を掲げるという
▲都の人口は日本全体の1割を超し、
国内総生産(
GDP)の都内分は
インドネシアに匹敵する。やはり出馬を表明した石丸伸二・
広島県安芸高田市長は、東京一極集中問題を争点に挙げる。急速に進む高齢化への対応や、
明治神宮外苑の再開発問題にみられる都市開発のあり方など、論点は多い
▲近年の
都知事選には舌戦が盛り上がりにくい傾向があった。現職知事の任期途中の辞職に伴う急な選挙戦や、「
後出しジャンケン」といわれるような候補者の出馬表明を巡る駆け引きなどのためだ
▲小池氏も、
自民党から支援を受けるかどうかも含め、態度を早く表明してもらいたい。7月7日、七夕の投票日に向けて都民だけでなく、国民が待つ首都・東京の
政策論争だ。