選挙戦略や党運営、重要政策を巡る方針と、さまざまな懸案に関する野党幹部らの発言を採録した「今週の野党」をお届けします。
■期待が大きく
(5月29日の党会合、地方選の状況に言及して)
■理解得られぬ
■大きな勘違い
われわれの考え方が丸のみされたことによって、(衆院政治改革)特別委員会の運営に協力をするということだ。自民党にもよくご理解をいただきたい。今回協力をするからといって「未来永劫やってもらえる」という考え方になれば、大きな勘違いにつながって傲慢な政治を行うことになる。
■反自民・非小池
最強、最良の候補者を得ることができた。「反自民」「非小池(百合子知事による)都政」。旗印は明確だ。
■〝検討使〟
検討、検討、また検討。〝検討使〟だ。これでは国民の納得が得られない。本格的な改革に向けて一致団結して取り組んでいきたい。
写真:長谷川新
5月27日、「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしいという国民の声ははっきりしている。その先頭に立つのが、私の使命だ」と、東京都知事選挙(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を高らかに宣言した、立憲民主党の蓮舫参院議員(56)。
「立候補宣言当初は、ネットでも蓮舫氏支持の書き込みが多く見受けられました。しかしここにきて、アンチの声も増えています。その理由としてあがっているのが『相変わらず他者への攻撃ばかり』『公約はいつ発表するのか』といったもの。Xには《批判はいいから、公約を出してください》《批判ばかり、と批判されるのが嫌なら、せめて公約くらい用意してから出馬表明しろ》など、イライラが募ったような書き込みが目立ってきています」(週刊誌記者)
蓮舫氏へのアンチ傾向は、テレビ番組での報道が過熱してから顕著になっている。
「蓮舫氏に批判的なコメントをした司会者やジャーナリストに向けて、蓮舫氏はXで反論しています。とくに、5月30日は激しかったですね。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演した政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が、29日に蓮舫氏が都議会議員にあいさつ回りをしたことについて、小池氏が所信表明演説をすることを念頭に『昨日は小池さんに注目が集まる日だったんです。それがわかりきっていたので、それに対抗して蓮舫さんの動きをやって。それをテレビが撮って、映像をまた提供する。メディア戦略なんです』とコメントしました。すると蓮舫氏は《メディア戦略と、勝手な解説をされたようですが、都議会開催日に都議会の仲間に挨拶に行くのはそんなに不自然ですか?》と反応。『めざまし8』(フジテレビ系)の司会者、谷原章介氏が『相手を批判する合戦ではなくて、きちんと政策で、どういう都にしたいんだ、私はこういうふうに、より都民のみなさんにとっていい都を作り上げるよっていう政策のほうで、論争を繰り返していただきたい』と注文をつけたところ《もちろんです。都政をどうするか、政策論争します。また、私のことを報じてくださる時は私の言動をよく把握された上でコメントしてくださるといいな、と思います》と書き込みました。さらに元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏とは『リセット』発言でバトルを繰り返しました。以前に比べて柔らかい表現ですが、『蓮舫節』で論破したことで、ネットに多くの反応が起きたようです」(政治ジャーナリスト)
今後は街頭活動なども活発化させるという蓮舫氏だが、自身のXには《国会議員として政治とカネの問題に向き合いながら、東京都が抱える課題の現場視察を重ね続けて私の公約をまとめ公表します》とつづっている。公約がわかるのは、まだまだ先のようだ。
ここでは、毎週土曜日に支援団体が生活困窮者に向けて無料で食料を配布していて、きょうは800人近くが行列をつくりました。
「ギリギリで頑張ってる人たち、若い人たち、女性、子育て世帯が増えているというのは、ちょっと衝撃です。本当に衝撃でした」
また、蓮舫氏は今年度に9億5000万円の予算が計上されている都庁のプロジェクションマッピングについて、「365日一年中照らすのが本当にいいのか」と指摘。開催期間を限定し、余った予算を社会福祉政策などに充てる考えを示しました。
一方、小池知事は「これまで国内外から20万人を超える方々にプロジェクションマッピングを楽しんでもらっている」などとその意義を強調しています。