住民らの『避難場所』である公園が廃止に?跡地で給食センター計画に住民らは「NO」廃止の取消を求め提訴「住民のためにグラウンド跡地を吟味して欲しい」京都地裁(2024年5月29日『MBSニュース』)

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京都地裁(28日午後)
跡地に給食センターの建設が計画されている広域避難場所に指定されている公園の廃止の取消を求めて、住民らが訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、京都市内に住む住民ら31人です。
訴状などによりますと、京都市南区の東吉祥院公園は、1945年に整備された都市公園で、災害時には地域住民らおよそ5000人の広域避難場所にも指定されていたということです。
公園は1963年から60年にわたり「塔南高校」の第一グラウンドとして使用されていましたが、去年6月に塔南高校が移転、市が今年1月に市が都市公園法に基づく公園の廃止を決定していました。
市は、公園の跡地に、京都市にある63の中学校、2万6000食を供給できる大規模な給食工場の設置を計画しています。
市民らは、新たな避難場所だと避難に時間がかかることや、新たな都市公園が設置されないことは違法などとして、公園の廃止処分の取消を求めて、京都地裁に訴えを起こしました。
提訴後に会見を開いた原告らは、「住民のためにグラウンド跡地を吟味して欲しいという思いがあり、地域に根ざしたなにか、それが1番は広域避難場所でもある公園として整備され球技ができる公園であったということです。それが違う方向に向かっているというのが残念でもあるしおかしいという気持ちです」などと話しました。
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吉祥院公園
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