小池百合子知事支援の自民候補敗れる 東京・目黒都議補選、都知事選に向け不安要素も?(2024年5月27日『日刊スポーツ』)

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小池百合子都知事(2024年4月撮影)
 東京都議補選(目黒区、欠員2議席)は26日投開票され、4月の同区長選に出馬した立憲民主党の前都議、西崎翔氏(40)と、無所属新人の前区議、青木英太氏(33)が当選した。
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小池都知事の立ち食いステーキ姿
 小池百合子都知事が選挙戦終盤に入って支援した自民党公認の元衆院議員、井沢京子氏(61)は、次点で敗れた。小池氏が応援した候補者が東京の選挙で敗れるのは、直近では4月の目黒区長選、衆院東京15区補選に続き3度目。自身以外の選挙では、これまでの「選挙に強い神話」が通じなくなっており、3選出馬の意向を固めた東京都知事選を前に、不安を残す結果となった。
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 井沢氏は自身のX(旧ツイッター)に、小池氏の「応援シール」をポスターに貼る様子を投稿。また、小池氏が支援を呼びかける動画も投稿していた。
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 小池氏は24日の定例会見で「衆院議員時代から存じ上げている方で、本人からも応援の要請があった。今回は(特別顧問を務める)都民ファーストの会は擁立を見送っており、応援依頼に応じた」と、井沢氏への支援を認めた。井沢氏は、小池氏が2008年自民党総裁選に出馬した際の推薦人の1人。小池氏の街頭での応援はなかったが、自民党の国会議員が次々に応援に入った。
 自民党は7月の都知事選で小池氏を支援する方向だが、小池氏と組んでも自前候補の勝利に至らず、裏金事件や政治改革への姿勢への有権者の視線は依然、厳しいことがあらためて浮き彫りになった。都知事選や、都知事選の投開票日に合わせて行われる8選挙区の東京都議補選に向けて、自民党にとっても不安を残す結果になった。
 投票率は24・19%。前回2021年7月4日の都議選(目黒区)は43・03%で、18・84ポイント減少した。