シャープ本社に表示されたロゴ=堺市堺区で2024年4月28日、本社ヘリから加古信志撮影
1973年にシャープから発売された世界初の液晶表示電卓。価格は2万6800円だった。
▲「ソニー=モルモット」論も唱えられた。大手が見守る中、新製品開発に取り組み、実験動物的役割を果たしたというわけだ。ただ、創業者たちはそんな外部の声を歓迎したという。企業の強みを端的に示す言葉でもあったからだ
▲1973年発売の液晶表示電卓も世界初。以来、液晶のカラー化、大型化を進め、大画面テレビの市場を開拓した。そんな「液晶のシャープ」がテレビ向け大型液晶パネルの国内生産を終えるという
▲地上波デジタル放送の開始後、品定めに訪れた家電量販店に「世界の亀山モデル」がずらりと並んでいたのを思い出す。需要拡大の思惑が外れて8年前に台湾企業の傘下に入った後も中国勢との価格競争には勝てなかった