葵かを里、新曲の題材・城端曳山祭で熱唱 地元や海外からの観光客ら魅了 「満開に咲く20周年にしたい」(2024年5月6日『中日スポーツ』)

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提灯を下げた庵屋台などが巡行する「城端曳山祭」に出演した葵かを里
 
 デビュー20周年の〝舞いながら歌う演歌歌手〟葵かを里(年齢非公表)がこのほど、富山県南砺市で開かれた「城端曳山祭(じょうはな ひきやままつり)」に出演。同祭を題材にした新曲「城端 曳山祭」の熱唱で地元市民や海外からの観光客らを魅了した。
 
 〝越中の小京都〟といわれる城端地区で毎年5月5日に開催される城端曳山祭は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された歴史ある神事。豪華な山車や江戸時代の料亭などを模した庵(いおり)屋台が獅子舞などとともに街を練り歩き、春を彩る祭礼として人気を集めている。
 昨年見物した同祭の優美さに感銘を受けた葵は、デビュー20周年の記念曲として同祭を題材にした新曲作りを決意。祭りをイメージした情緒豊かな悲恋歌は、今年3月に発売され、オリコンチャートでも初登場2位にランキングされる好スタートを切った。
 南砺観光特使にも任命された葵は、前夜祭にあたる4日の宵祭りに出演。獅子舞などが出演した特設ステージで、地元を舞台にした新曲を優雅な日舞と哀愁あふれる歌声で披露。大勢の見物客を沸かせた。
 客席の地元市民からは「待ってました!」のかけ声も。葵は「昨年、一般客として初めて曳山祭を拝見しましたが、今回は歌い手として祭りの本番のステージに立てて感激です。この歌で曳山祭、南砺市の良さを全国の皆さんに知っていただけるようにこれからも一生懸命歌ってまいります」とヒットを誓った。
 3月にはヒットを祈願して城端の桜名所「桜ヶ池」に桜木を植樹した。葵は「来年は植樹した桜が咲くかもしれません。私も満開に咲く20周年にしたい」と意気込みを新たにした。愛知県西尾市出身で、9月1日には名古屋メルパルクで20周年記念ディナーショーを開く。