衆議院の3つの補欠選挙があす、告示を迎えます。自民党が2つの選挙区で不戦敗となるなか、事実上の与野党対決となる島根1区の勝敗に注目が集まりそうです。
きのう、アメリカから帰国した岸田総理。ただ、ゆっくりする時間はなさそうです。 政権の今後を左右する衆議院の3つの補欠選挙が、あす告示を迎えます。
自民・閣僚経験者 「補選は総選挙の先行指標になる。結果は政権運営に相当影響するよ」 “補選で全敗すれば岸田総理は9月の総裁選で再選できない”そんな声も上がるなか迎える3つの補選。
東京15区と長崎3区は「政治とカネ」の問題で自民党を離党した議員の辞職に伴い行われるもので、自民党は独自候補の擁立を断念しています。
唯一、事実上の与野党対決となるのが島根1区。ただ、ここも旧統一教会との関係などが指摘された細田前衆院議長の死去に伴うもので、自民党にとっては逆風のなか迎える選挙となります。
自民党公認の新人・錦織功政氏は… 自民・新 錦織功政氏(7日) 「政治資金を巡る問題です。今回の問題については皆さんと同様、私自身もとても強い憤りを感じています」 党の改革を訴えて支持を呼びかけます。
一方、立憲民主党・元職の亀井亜紀子氏は「政治の変化」を訴えます。 立憲・元 亀井亜紀子氏(6日) 「保守王国、自民王国と言われている、この島根県民が怒ったら永田町は震撼します、びっくりします。島根が変われば日本の政治の流れが変わります」
島根1区にはこのほか、諸派の佐々木信夫氏も立候補を表明しています。 正念場を迎えている岸田総理。勝敗ラインは設けない考えです。
岸田総理(日本時間 13日) 「先送りできない課題に専念をし、そうした課題に対する実行力をしっかり訴えていくのみであると思っています」 一方、野党は3つの選挙区で勝利し、さらに与党を追い込むことをもくろんでいます。
立憲民主党 泉健太代表(12日) 「これまでの自民党の裏金問題に対する対応の是非が問われる。
政治改革に向けての国民の皆様の意思が問われる」 補欠選挙はあす16日告示、28日投開票です。