中国電力 島根原発2号機 再稼働は秋以降に延期へ(2024年4月29日『NHKニュース』)

中国電力は、ことし8月に再稼働を計画している島根原子力発電所2号機について、安全対策工事に時間がかかっていることから再稼働の時期を数か月遅らせて、ことし秋以降に延期する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

松江市にある島根原発2号機は、3年前の2021年、原子力規制委員会の審査に合格し、中国電力は、ことし8月の再稼働を目指して自然災害や事故への安全対策工事を進めてきました。

5月までに工事を終える予定でしたが、関係者によりますと、当初の想定より時間がかかっていることから、計画どおりに終えることが難しい状況だということです。

このため、島根原発2号機の再稼働の時期を数か月遅らせて、ことし秋以降に延期する方針を固めたことが分かりました。

中国電力は、30日に原子力規制庁に再稼働に必要な検査のスケジュールなどの変更を届け出る予定です。

島根原発2号機は、事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれるタイプで、このタイプで再稼働したものはありません。

同じ「沸騰水型」では、
東北電力が、宮城県にある女川原発2号機で、ことし9月ごろの再稼働を目指しているほか
東京電力が、新潟県にある柏崎刈羽原発7号機で、原子炉に核燃料を入れる作業を4月26日に終えましたが、再稼働の時期は未定だとしています。

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