【訴状の内容は】水原一平容疑者 違法賭博にのめり込んだ経緯(2024年4月12日『NHKニュース』)

 事件

水原容疑者を銀行詐欺の疑いで訴追する訴状には何が書かれているのか。

訴状は4月11日付けで、訴追する側としてアメリカの連邦捜査機関で日本の国税庁にあたるIRS=内国歳入庁の特別捜査官の名前が記されています。

以下、詳しい内容をお伝えします。
※1ドル153円で計算しています。

訴状には捜査に基づく事実として
▼水原元通訳が「ブックメーカー」と呼ばれる賭け屋と交わしたとするやり取りの詳細や
▼大谷選手の銀行口座にアクセスした経緯、
▼口座からの送金の状況など違法賭博にのめり込んでいった経緯などが詳しく記されています。

携帯電話 ブックメーカーと数百のテキストメッセージ 

それによりますと捜査当局が調べた水原元通訳の携帯電話の記録には、南カリフォルニアで活動する違法スポーツ賭博組織を巡る捜査の対象となっている「ブックメーカー1」や、その仲間とされる「ブックメーカー2」との間の数百のテキストメッセージが含まれていたということです。

2021年9月8日ごろ 違法賭博のアカウント番号とパスワードを付与

このなかで水原元通訳は2021年9月8日ごろブックメーカー、いわゆる賭け屋側から違法賭博のウェブサイトのアカウント番号とパスワードを付与されました。

9月24日ごろ「UCLAに賭けたが、完敗した!!!」

そのおよそ2週間後の9月24日ごろ、水原元通訳は賭け屋側に「UCLAに賭けたが、完敗した!!!」というメッセージを送信。

さらに「引き出しと支払いはどのような仕組みになっているのか」とたずね、勝とうが負けようが日曜日の夜に清算するという内容の返信を受け取ります。

賭け屋から再三 送金の確認を求められる

そして10月27日ごろ、水原元通訳は賭け屋側から「『ブックメーカー1』があなたのプレイを見て、あすまでに清算してほしがっている」というメッセージを受け取り、「クレジットカードかデビットカードで支払う方法はあるか。銀行口座への送金も出来る」などと返信。

その後、賭け屋側から再三、送金の確認を求められたのに対し、銀行にキャンセルされたなどとやり取りを続けます。

11月10日 4万ドル日本円で600万円あまりを送金

そして11月10日に「4万送金できた。1度に4万しか送金できないようだ」と応え、4万ドル、日本円で600万円あまりを送金したとしています。

12月8日「5万の送金を依頼した」

さらに12月8日には「5万の送金を依頼した。受理されたら連絡する」と伝えています。

2022年1月2日ごろ「すべて負けてしまった」

2022年1月2日ごろ、水原元通訳は賭け屋側に「私のアカウントは再起動できるのか。すべて負けてしまった」とたずねます。

すると賭け屋側は「5万、バンプした」と回答。

特別捜査官によると“バンプ”は違法賭博の隠語で、賭けられる上限の金額を引き上げることを意味しているといいます。

1月15日ごろ 上限額の引き上げを依頼

さらに1月15日ごろ、水原元通訳は「くそっ、全部負けた(笑)…。5万、バンプできないか。もし負けたら、しばらくはこれで最後になる」と話し、再び賭けの上限額の引き上げを依頼します。

2月1日から送金巡り「30万追加で送金」

その後、2月1日から賭け屋側と再び送金を巡ってやり取りし、このなかで「10万をすでに失ったが、きょう30万、追加で送金の手続きをした」として、送金額として30万ドル、日本円で4600万円近くの金額を示しています。

しかしその月末の2月28日ごろ賭け屋側が水原元通訳に対し「やあ、良い週末を過ごしたか。追加の送金をいまだに受け取っていない」として改めて送金を依頼。

3月6日ごろ「少しだけバンプしてもらえないか」

すると3月6日ごろ水原元通訳は賭け屋側に「少しだけバンプしてもらえないか。それがオーケーであれば水曜日に負けた分を送金する。追加で多額の送金をするには1週間待つ必要がある」と送信していたということです。

賭けの勝ち分は自身の銀行口座に預金

また特別捜査官は銀行口座や賭け屋とのやり取りなどから水原元通訳は賭けの勝ち分は自身の銀行口座に預金していたとしています。

その具体例として2022年5月19日ごろ賭け屋側が水原元通訳に「よい日を過ごしているだろうか。あなたが4万7260の電子送金を受け取ったかちょうど確認していた」というメッセージを送り、そのころ水原元通訳名義の口座に4万7260ドル、日本円で720万円あまりの入金があったということです。

2022年5月以降 1億5千万円超の負け金 上限額引き上げる悪循環に

また2022年5月以降のメッセージは水原元通訳が賭け屋側に100万ドル、日本円で1億5千万円を超える負け金を負っていたにも関わらず、賭け屋側が水原元通訳の賭けの上限額を繰り返し引き上げる悪循環に陥っていたことを示しているとしています。

2022年11月14日ごろ「私が支払わないという心配は必要ない!!」

このなかで2022年11月14日ごろに水原元通訳が賭け屋側に「このスポーツ賭博は苦手だ(笑)…。またバンプしてもらえるチャンスはあるか??知ってのとおり、私が支払わないという心配は必要ない!!」とメッセージ。

12月9日ごろ「上限200引き上げて 母に誓って 最後の頼みだ」

そして12月9日ごろには「最後に上限を200引き上げてもらえないか?母に誓ってこれがアメリカに戻って返済する前の最後の頼みだ。頼みつづけて申し訳ない…」と送ると、賭け屋側は同じ日にこれに応じたとしています。

2023年5月20日 賭け屋「最低200万送れるか確認したい」

2023年5月20日、賭け屋側は水原元通訳に「あなたがうまくいってないのは知っている。バンプするのはかまわないが、6月1日に最低200万送れるか確認したい」とメッセージし、200万ドル、日本円で3億円あまりとみられる数字を示します。

上限額の引き上げ繰り返し賭博をエスカレート

そのおよそ1か月後の6月22日ごろ、水原元通訳は「またやらかした(笑)…。最後にもう1回だけ、バンプしてもらえないか?もし負けたらしばらくはこれで最後だ」と送信。

これに対し同日、賭け屋側は「わかった」とした上で毎週、一定の高額な金額を送金するなら好きなだけ賭けの上限額を引き上げることが出来るという内容の回答を送信。

このころから水原元通訳は上限額の引き上げを繰り返し賭博をエスカレートさせていきました。

6月23日ごろ「オレって最悪だ(笑)…。やめられない。」

6月23日ごろ、水原元通訳は「オレって最悪だ(笑)…。やめられない。最後にもう1回だけバンプしてくれないか?これが当分の間、最後の引き上げだと約束する」とメッセージし、賭け屋側はこれを応諾。

6月24日ごろ「本当に本当に最後のバンプをできないか」

その翌日の6月24日ごろ水原元通訳はさらに「問題がある(笑)…。本当に本当に最後のバンプをできないか。これはマジだ。本当に最後だ」と送ると、賭け屋側は絵文字付きの返信で「やったぞ」とした上で毎週、一定の高額の送金を保証するよう念を押しています。

賭け屋「大谷選手がイヌの散歩 連絡取れるか聞いてみよう」

そして2023年11月17日ごろ賭け屋側は水原元通訳に対し「おい一平、金曜日の2時だぞ。なんでオレの電話を返さないんだ。オレはいまニューポートのビーチにいるが、大谷選手がイヌの散歩をしているのを見かけたぞ。おまえが電話をよこさないから大谷選手に近づいて話しかけて、どうしたらおまえに連絡を取れるか聞いてみようと思う。いますぐ電話をくれ」などと、脅すような内容のメッセージを送信。

11月19日ごろ「暗号資産で大金失う (賭博)でも甚大な打撃」

するとおよそ2日後の11月19日ごろ水原元通訳は「正直に言うよ。自分はここ数年、暗号資産で大金を失った。このスポーツ(賭博)でも甚大な打撃を受けた」とメッセージしています。

また2023年12月15日ごろ、賭け屋側は水原元通訳に「忙しいのはわかるが敬意を示す必要がある。今夜までに電話してくれ。何時だろうとどんなに遅かろうとかまわない」とメッセージしたのに対し、水原元通訳は「本当にすまない。無礼なことをするつもりはないんだ。ほかにもいろいろあってただめちゃくちゃ忙しかったんだ。最近すべてが本当にきつい」と返信。

賭け屋「きょう中に連絡なければオレの手には負えない」

そして2024年1月6日ごろ、賭け屋側は水原元通訳に「おまえのせいで収拾がつかなくなっている。きょう中に連絡がなければオレの手には負えない」と送ると、水原元通訳は「すまない。2日前に日本から戻ってきて、またあすには出発する。戻るのは1月中旬になる。正直に言うといま大変なんだ。支払いを始める前に少し時間が必要なんだ」と返信していました。

ことし3月17日ごろ「記事の詳細を知る方法はあると思うか」

訴状には、水原元通訳が賭け屋側とのメッセージのやりとりの中で大谷選手の口座から不正に送金したことを「認めた」とする内容も記されています。

現地メディアの報道が出る直前にあたることし3月17日ごろ、水原元通訳が賭け屋側に対し「ロサンゼルス・タイムズに掲載される記事の詳細を知る方法はあると思うか」と聞いています。

これに対し賭け屋側は「何を書こうとしているのかまったく知らない」などと返信しています。

3月20日ごろ「私が彼から盗んだんだ。もう終わりだ」

そしてロサンゼルス・タイムズが記事を出した3月20日ごろ、水原元通訳から記事を見たか聞かれた賭け屋側は「全部でたらめだ。明らかにあなたが盗んだわけではない」などというメッセージを返しています。

これに対し水原元通訳は「私が彼から盗んだんだ。もう終わりだ」と不正に送金したことを認めています。

特別捜査官 賭けは約1万9000回 

特別捜査官は2021年12月から2024年1月までの間の、水原元通訳に付与された賭博アカウント番号の履歴を賭け屋側から提供され、捜査したということです。

このアカウントでは、2021年12月から2024年1月までの間の賭けはおよそ1万9000回、平均で1日あたり25回近くが記録されています。

賭け金は、1回ごとにおよそ10ドル(1530円)から16万ドル(2448万円)で、平均するとおよそ1万2800ドル(195万円)でした。

勝ち217億円 負け279億円 合計マイナス62億2000万円

この期間中に勝った賭けは、合計で1億4225万6769ドル(217億6000万円)、負けた賭けは合計で1億8293万5206ドル(279億8000万円)で、合計残高はマイナス4067万8436ドル(62億2000万円)でした。

このアカウント履歴に野球の試合への賭けは示されていませんでした。

口座へのアクセス履歴の詳細は

大谷選手名義の口座は2018年3月ごろに開設され、主に球団からの給与の支払い先となっていました。

2021年11月15日、この口座で4万10ドル(612万円)を取引した記録があります。これが、水原元通訳が行った最初の不正な送金とみられるとしています。

水原元通訳と賭け屋側との間のテキストメッセージの中で議論されていた送金のことを示しているとみられるとしています。

2022年2月から2023年10月にかけて、大谷選手の口座は少なくとも1500万ドル(22億9500万円)を別の口座に送金。

2023年12月15日から2024年1月8日の間にも別の口座に100万ドル以上(1億5300万円以上)を送金しています。

大谷選手の口座の署名カードでは、大谷選手が唯一の署名者となっています。

大谷選手の口座は、2018年から2021年10月27日の間、オンラインによるアクセスはありませんでした。

しかし、水原元通訳が賭け屋側の賭博ウェブサイトへのアクセスを付与されてからおよそ1か月後にあたる2021年10月27日、初めてインターネットを通じたアクセスがあったということです。

この10月27日は、賭け屋側が水原元通訳に対し、損失を清算してほしいとするメッセージを送ったのと同じ日だったということです。

また、銀行が開示した電話の記録を調べたところ、2022年2月2日ごろ水原元通訳は銀行に電話し、大谷選手の口座にアクセスして送金しようとしたということです。

通話中、水原元通訳は自身を大谷選手だと偽り、車のローンのため、賭け屋側に対して送金しようとしていると話しましたが、この依頼は失敗に終わり、銀行側はこの口座のオンラインでの取引を凍結します。

同じ日、水原元通訳は、大谷選手の口座の取引の停止について別の行員と電話。

ふたたび大谷選手だと偽って秘密の質問に答え、大谷選手の口座のオンライン取引の停止を解除することに成功したということです。

銀行の記録によると、大谷選手の口座に登録された電話番号とメールアドレスは、水原元通訳の電話に関連する番号と、匿名のGメールのEメールアドレスだったということです。

このアドレスは、大谷選手の実際のEメールアドレスに似た書式と番号を使っていることもわかったとしています。

大谷選手は何も知らされず

事件をめぐって、捜査チームは4月2日と3日に大谷選手から事情を聞いたということです。

訴状によりますと、2018年ごろ、大谷選手がアリゾナ州にある銀行の支店で口座の開設をする際、水原元通訳は通訳として同行したということです。

この口座には大谷選手の大リーグ選手としての報酬が預けられていたということです。

大谷選手はほかにもさまざまな収入源がありましたが、それらはこの口座に振り込まれていません。

大谷選手はすべての自分の口座を、代理人や会計士らが監視していると信じていたということで、水原元通訳に管理を依頼したことは決してなかったとしています。

また大谷選手は賭け屋側などに対するいかなる送金も認めたことはないということです。

そして大谷選手が、大リーグ選手としての報酬を預けていた自分の口座に水原元通訳がアクセスしていたことを初めて知ったのは、韓国で大リーグのシーズン開幕戦が行われた3月20日ごろでした。

試合後、ドジャースの選手らが集められ、水原元通訳が英語で説明したということです。

大谷選手は説明の内容はよく理解できなかったものの、水原元通訳をめぐって何らかの問題が起きているということは分かったということです。

このあと大谷選手は、水原元通訳に説明の内容を尋ねたものの、水原元通訳は個人的に話す必要があると伝え、2人はその夜、宿泊先のホテルで話しました。

このなかで水原元通訳は、違法賭博で多額の借金を抱えていることや大谷選手の口座から賭け屋に金を払っていたことを初めて明かしました。

また賭博で負った借金を返済するため、大谷選手が金を貸すことを認めていたと代理人らにうそをついていたことも明かしました。

さらに捜査チームは大谷選手の代理人や会計士などからも事情を聞いたところ、代理人らは大谷選手の口座にアクセスすることを水原元通訳から拒否されていたと指摘しています。

具体的には、代理人が大谷選手の口座について水原元通訳に何度か尋ねたところ口座はプライベートなもので、大谷選手は誰にも監視されることを望んでいないと伝えたということです。

また会計士は、おととし(2022)10月ごろ税の申告に関連して、水原元通訳に、大谷選手の口座について尋ねたところ、水原元通訳は、大谷選手がこの口座のことを誰にも知られたくないと答えたということです。

偽名で野球カード購入か

捜査チームは、大谷選手が現在、所属しているチームの従業員に聞き取りを行いました。この従業員はクラブハウスで勤務しており、郵便物を管理していました。

水原元通訳はこの従業員に、2024年1月ごろ、偽名で届く荷物については取り置くおくよう依頼していたということです。

これまでの捜査で、水原元通訳の電話で「ジェイミン」という名前のメールアカウントなどが使われたことがわかっているということです。

従業員が受け取った「ジェイミン」宛ての荷物を調べたところ、これらの荷物のいくつかはすでに開封されており、保護ケースに入れられた野球カードが入っていたということです。

水原元通訳と弁護士の同意を得て、元通訳が使っていた車の中で見つかった箱などを調べたところ、大谷選手がモデルになったカードを含む野球カードが見つかりました。

野球カードの数は、およそ1000にのぼるとみられるということです。

大谷選手の口座を調べたところ、2024年1月から3月の間に2種類のウェブサイトを通じておよそ32万5000ドルの取引がありました。

水原元通訳は、これらの野球カードを購入するために大谷選手の口座を使い、後日、転売するつもりだったと考えられるとしています。

大谷が「支払いに同意」は信ぴょう性なし

訴状では、水原元通訳が、アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNの取材に対し「違法賭博を2度とやらないように私を助けると支払ってくれた」など、当初、大谷選手が送金に同意していたと説明したことについて「信ぴょう性がない」としています。

このなかでは、水原元通訳と大谷選手が、2020年から2024年にかけてやりとりした日本語のメッセージおよそ9700ページ分を、日本語に堪能な特別捜査官が確認したとしています。

その結果、2人の間で、スポーツ賭博や賭けごとなどについてやりとりした形跡はなかったとしています。

また、大谷選手が、水原元通訳が賭博をしていることを把握していることを示すメッセージもなかったとしています。

さらに、水原元通訳が、大谷選手が口座を持つ銀行に対して、大谷選手になりすまして複数回にわたって虚偽の説明をしている通話記録が残っているほか、大谷選手が知らないうちに、銀行口座の連絡先のメールアドレスが、水原氏の携帯電話につながるアドレスに変更されていたことも挙げています。

このほか訴状では大谷選手の銀行口座の記録によると賭け屋への送金が、2021年11月からことし(2024)1月にかけて2年もの間繰り返されていて、大谷選手が、送金を何度も許可していたとは考えられないと指摘しているほか、賭博で勝った金は水原元通訳自身の口座に振り込まれていたことなども挙げ水原元通訳の説明は「信ぴょう性がない」と結論づけています。

大谷選手の携帯電話も調べて認識 関与の証拠なし

大谷選手がことし3月25日、捜査当局に携帯電話を提出して調べられることに同意したとしています。

大谷選手が認識、もしくは関与していたことを示す証拠はなかったとしています。

訴状ではその根拠として、大谷選手の電話にはオンラインで自身の銀行口座にアクセスした履歴がなかった、大谷選手の電話の閲覧履歴に、賭け屋側が使用した賭博サイトにアクセスした形跡がない、大谷選手のメッセージにはスポーツ賭博や水原元通訳の賭博による借金について話したものがなかった、大谷選手のメッセージには賭け屋側などとのやりとりはなく、賭け屋側などに言及したものもなかったことを挙げています。

専門家「逮捕も 公判前に保釈される可能性が高い」 

水原一平元通訳が銀行詐欺の疑いで訴追されたことについて、アメリカの司法制度に詳しい駿河台大学の名誉教授を務める島伸一弁護士は「日本にはない犯罪だが銀行をだまして、大谷選手の口座からお金を引き出して送っているから銀行詐欺に合致する」と指摘しています。

連邦法の銀行詐欺の罪の罰則は「100万ドル以下の罰金」もしくは「30年以下の拘禁刑」、またはその両方を科せられると定められています。

そして13日、元通訳が裁判所に出廷した際に捜査当局に逮捕されるとみられるとした上で「アメリカでは公判前釈放は日本と違って広く認めているので、保釈される可能性が高い」として、保釈金を払うなどの一定の条件をもとに保釈される可能性が高いという認識を示しました。

その上で今後の刑事手続きについて「これだけの多額のお金を詐欺して、賭博に費やしたわけだから当然起訴されるだろう」と指摘しています。

一方、「司法取引が成立して、有罪を認めれば、裁判は長くても6か月くらいで終わるだろう」と述べ、元通訳が罪を認め、司法取引に応じた場合は裁判は長期化しないという見方を示しました。