派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で自民党は関係議員ら39人の処分を決定し離党勧告を受けた安倍派の世耕・前参議院幹事長が離党しました。党内からは処分への不満や岸田総理大臣の責任を問う声が出ていて今後の党運営に影響が出ることも予想されます。
これを受けて世耕氏は昨夜、自民党を離党しました。
岸田総理大臣は「多くの疑念を招き、深刻な政治不信を引き起こしたことは心からおわびを申し上げる」と陳謝しました。
さらに離党勧告を受けた塩谷氏が「各派閥で同じように処分を受けることが公平な考え方だ」と述べるなど岸田総理大臣の責任を問う声も根強く、今後の党運営に影響が出ることも予想されます。
これに対し、立憲民主党の泉代表は「岸田総理大臣は他人をさばくばかりでみずからに一番甘い。非常に恣意的(しいてき)で国民不在の処分だ」と批判しました。
野党側は、処分によって問題の幕引きを図ることは認められないとして、実態解明に向けて、引き続き安倍派幹部らの証人喚問などを強く求めていく方針です。