自民党の
杉田水脈衆院議員は26日付のX(旧
ツイッター)投稿で、離婚後の子どもの養育に関する制度の見直しに関し「法案を議論する
有識者会議に
極左活動家を入れているようでは絶対にダメです。公安の協力を得て、締め出せ」との意見を
法務省に伝えたと書き込んだ。法制審議会(法相の諮問機関)の
家族法制部会での議論を念頭に、国家権力による
言論統制を公然と求めた形だ。
部会を巡っては、離婚後の共同親権導入の是非で推進派委員と慎重派委員が対立し、意見集約に難航した経緯がある。一部保守層の間には、慎重派を「極左」と呼んで非難する向きがある。杉田氏には投稿を通じ、こうした層の歓心を買う狙いがあるとみられる。
投稿で杉田氏は、自身が「極左」と判断する有識者の排除に関し「全ての省庁に徹底してほしい」と記した。問題が解消しないのは「左翼」弁護士が離婚調停を勧めるからだとの持論も展開。「離婚でもうける弁護士=左翼活動家をリストにして国民に知らしめるくらいやらないと(解決しない)」と主張した。