宝塚歌劇団は、この問題の背景に過密な公演スケジュールなどがあったとみて、見直しを進めている。
公演は初日を予定より遅らせたり、一部を取りやめたりして、上演回数を減らす。スケジュールに余裕を持たせるためで、今年予定していた歌劇団110周年の記念式典やイベントも全て中止を決めた。
ハラスメント防止など劇団員向けの各種研修も始めている。共演者やスタッフを尊敬する気持ちなどを育むため、Netflixが開発した「リスペクト・トレーニング」を導入した。
このほか、劇団員の意見を経営層に届けるため、主に女性弁護士が対応する専用の外部相談窓口を2月に設置。劇団施設内に専属のカウンセラーを配したカウンセリングルームも新設した。
阪急電鉄は4月1日付で、外部有識者によるアドバイザリーボード(助言機関)を設置。改革の内容に助言をもらい、運営に生かしていくという。