小林製薬「紅麹」問題 想定していない成分含まれたか分析急ぐ(2024年3月29日『NHKニュース』)

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、会社は想定していない成分が、去年4月から12月にかけて製造した原料に含まれていた可能性があるとして分析を急いでいます。成分はカビから作られるものに似ているということで、会社は発生したいきさつなどを調べることにしています。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどしてこれまでに
▽4人が死亡
▽のべ93人が入院したことがわかっていて、
会社は「原因となった疑いがある」として調査を進めています。

小林製薬によりますと、これまでに、腎臓の病気を発症した人が摂取した「紅麹コレステヘルプ」の製造時期を調査する中で、想定していない成分が去年4月から12月にかけて製造した紅麹の原料に含まれている可能性があることが分かっているということです。

この成分はカビから作られるものに似ているということで、会社は成分の分析を急ぐとともに、発生したいきさつや人体への影響などを調べることにしています。

会社は29日午後に記者会見を開く予定で、これまでの調査の進捗(しんちょく)や製品の回収状況などを説明するものとみられます。