長崎3区 立民 山田勝彦氏が当選 衆議院補欠選挙(2024年4月28日『NHKニュース』)

野党候補2人の争いとなった衆議院長崎3区の補欠選挙は、立憲民主党の前議員で社民党が推薦した山田勝彦氏(44)が2回目の当選を果たしました。

衆議院長崎3区の補欠選挙は、開票が終了しました。

山田勝彦 (立民・前) 当選 5万3381票

井上翔一朗 (維新・新) 2万4709票

立憲民主党の前議員で社民党が推薦した山田氏が、日本維新の会の新人で教育無償化を実現する会が推薦した井上氏を抑え、2回目の当選を果たしました。

山田氏は44歳。前回・3年前の衆議院選挙では長崎3区で議席を確保できなかったものの、比例代表の九州ブロックで復活当選しました。今回の選挙戦で山田氏は、離島の活性化や農業の振興、それに政治の刷新などを訴えました。その結果、立憲民主党やいわゆる無党派層などから幅広く支持を集めました。

山田氏「政治とカネの問題への怒り 政権交代への期待」 

当選した山田氏は「有権者の皆さんが持つ政治とカネの問題に対する怒り、政権交代への期待の結果と受け止めている。岸田政権の政策は国民の声が反映されていないので、政策論争をしっかり行い、裏金作りを2度とさせないための政治改革を進める」と述べました。

井上氏「政治改革の道が断たれたわけではない」 

及ばなかった井上氏は「新人候補ということもあり準備期間が非常に短く、これが有権者の今の私に対する評価。政治改革の道が断たれたわけではなく、次のきたるべき大きな選挙に向けてしっかり頑張っていきたい」と述べました。

投票率35.45% 過去最低

長崎3区の投票率は35.45%で3年前・令和3年の衆議院選挙の投票率と比べ25.48ポイント低くなりました。また、過去最低だった平成26年衆議院選挙と比べても16.13ポイント低くなり、過去最低を更新しました。

今回は、全国的に行われる総選挙とは違い補欠選挙であったことや自民党長崎県内の国政選挙では結党以来初めて公認候補の擁立を見送ったことから選挙前から投票率の大幅な低下を懸念する声が出ており、投票率の行方も注目点の1つとなっていました。

 

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